「リィ〜ナァ〜リィ〜!!」
コムイィ〜!ちょっ離して下さい!!ミッシェル!!こいつ殺せ!!(誰だ
第4夜 記憶
リナリーとの感動の再開後、すぐに引き離されたです
離れたくなかったのですが、コムイが連れていくところがあると言われ、二人の仲は引き裂かれました
リナリーは殺気全開vvでイノセンスを発動してましたが、結局化学班全員で押さえていました
で、現在私はコムイとリーバーに連行されています。ミッシェルはもどかしそうにしているものの人を攻撃してはいけないと小さい頃から言い聞かせていたので手を出せずにいます
ああ、そんなこと教えなければよかった!!
「コムイ、リーバー!離して下さい!リナリーと私の仲を裂こうったってそうはいきませんから!!」
「落ち着けっ!」
「ちゃんがいつもリナリーが話していた子だってことはよく分かったから!」
それを聞いて、殴ろうとしていた尻尾を止める。リナリーは話していないはずだ。私が教団に私たちがあっていることがバレないようにとリナリーに口止めしていたのだから
リナリーの兄なら別ですが
そこで、コムイの顔をじっと見てみる。黒髪というところ以外、似ているところはコレと言ってない。確かに二人とも美形ですが、リナリーは自分と兄はあまり似ていないと言っていた
コムイ、私に顔見られるのがそんなに嫌ですか、顔が赤いです。もしかして怒ってます?(違っ
「もしかして、リナリーのお兄さんですか?」
「ああ、うん。そうだよ」
「そうですか!リナリーがよく話してくれたのでどんな方なのかと思っていたんです!」
「リナリーと友達なのか?」
「いいえ、友達なんて言い方じゃ足りません!親友です!」
リナリーの好きな兄と会えたと思うと思わず顔に笑みが浮かんだ
すると、リーバーまで顔をそむけてしまった。えっ、そんなに気持ち悪いですか!私の笑った顔!(だから違う
「室長、顔赤いですよ?」
「なっ!そういうリーバーくんだって赤いじゃないか!」
「そ、そんなことないですよ!」
この会話はショックを受けていたには聞こえなかった(なんて都合のいい耳!
呆然としながらミッシェルに引きずられていると、いつの間にか目的地に着いたらしい
私たちは逆三角形の乗物に乗りこみ下に降りて行った(後から聞いた話によると、このときミッシェルが乗るのを嫌がったとかなんとか
「ちゃんどうしたの〜?元気ないけど」
「はは、もうほっといて下さい」
「そのうち回復するから大丈夫だ」
「それならいいけど・・・っ!?」
「私はミッシェル・クラウン。のパートナーだ」
「しゃ、しゃべった!?」
「ミッシェル!説明するまで待ってっていつも言っているのに!!」
「いいだろう、別に。が言うのが遅いから悪いんだ」
「それもそうですけど。前に心臓発作で死にかけた方がいらっしゃったじゃないですか!!」
マジでか。その人はお気の毒にとコムイとリーバーは思った
ああ、もう!説明するの大変なんですよ!?パニックになっちゃってクロスが気絶させて逃げなければならなかったときもあったのに!
驚きのあまり硬直してしまっている二人を振り向く
「ミッシェルがしゃべれるのはイノセンスのせいなんです」
「寄生型なのかい?」
コムイが興味津津といった感じで、ミッシェルのことを観察し始めた。ミッシェルはあからさまに嫌そうな顔をして後ずさりしている
「はい」
「どうりでしゃべれるわけだ」
「そろそろ着くよ」
その時、あたりが真っ暗になり一ヵ所だけに明かりがあたる
そこにいたのはイスに座った5人の人
『それは
神のイノセンス
全知全能の神なり』
『またひとつ・・・
我らは神を
手に入れた・・・』
「ボクらのボス大元帥の方々だよ」
そういうとコムイは笑った
「さあ、キミの価値をあの方々にお見せするんだ」
「?」
価値の見せ方って、戦うとかですか?
質問しようとすると白い手か何かにつかまれ体が宙に浮いた
「!!!」
「どうだい、へブラスカ?
この神の使徒はキミのお気に召すかな?」
体の中を探られる感覚。
その時過去の記憶がフラッシュバックした
下には白い団服を着た何人かの「ヒト」がいる
私は白い手のようなものにつかまれていて全く動けない
恐怖に突き動かされて必死に逃げようとするが、焦りと苦痛で息が苦しくなる
汗と涙が入り混じり頬を伝い落ちた
「へブラスカ、イノセンスを入れてくれ。」
「いやぁあああぁぁああぁ!!!!」
「「(ちゃん)!?」」
突如として叫びだした。周りの壁に叫び声が反響する
「落ち着いて・・・
私は敵じゃな・・・!!」
「へブラスカ!?」
突如として言葉を切ったへブラスカ。その顔には苦痛が浮かんでいた
をそっともとの場所に戻す
「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
「「(ちゃん)!!」」
苦しそうに肩で息をしているにコムイとリーバーが近寄る
その頬には涙が伝っていた
コムイが背中をさすってやると、だんだんと落ち着いていった
「へブラスカ。彼女はどうしたんだい?」
「彼女は・・・」
そこでいったん言葉を区切る。次に発した言葉は予想もしていなかったものだった
「エクソシストを作る実験の
最初で最後の成功者だ」
「!!」
「室長、エクソシストを作る実験ってなんスか?」
「エクソシストを作る実験は、エクソシストの血縁者ならシンクロできるという考えのもと考案されたもので、その内容はイノセンスを体内に入れ無理にシンクロさせるというものだよ
このことは上層部の人間しか知らない」
「無理にって・・・!そんなことしたら!!」
「そう。この実験を受けた者は全て咎落ちになってしまったんだ。一人を除いて」
「それが・・・?」
「彼女はまだ幼い頃に実験台に選ばれた
両親が二人ともエクソシストだったからだ
「しかし、彼女は既にイノセンスと適合していた
だが、他のイノセンスともシンクロした」
「なんだって!?」
イノセンスは一つにつき一人の適合者を選ぶ。しかし、イノセンスを複数持つ者など聞いたこともない
へブラスカは実験の様子を思い出し顔を歪めた
「へブラスカ・・・」
「ちゃん!大丈夫かい?」
「はい、ありがとうございます・・・。へブラスカ、もう気にしなくていいんです」
「だがっ・・・」
「もう本当にいいんです。私はもう気にしていませんから」
少し青ざめた顔に笑みが浮かんだ。へブラスカは私の頬に流れた涙をぬぐってくれた
「ちゃん、どうする?」
「何がですか?」
「入団したエクソシストはへブラスカにシンクロ率を計ってもらわなくちゃいけないんだけど・・・」
「やりますよ」
すっと立ち上がり、へブラスカを見つめる
へブラスカもしばらく見つめたあと、白い触手のようなものを私の体に絡ませた
足が地面から離れた
体を探られているような感覚。気持ち悪いが、もうパニックにはならなかった
「9%・・・17%・・・41・・・56・・・78・・・85・・・98%!」
またへブラスカが元の場所にを戻した。どうやら計測が終わったようだ
「・・・シンクロ率が 随分上がったな それにノセンスも 二つ増えたのか?」
「!?」
「はい、クロスが持っていたんです」
「そうか・・・」
リーバーはもの問いたげな顔をしていたがコムイが止める
おそらく実験のことを聞きたいのだろうがこれ以上傷をえぐるのはよくないとコムイは判断したのだ
「ところでちゃんはいくつイノセンスを持っているんだい?」
「5つです」
思わぬ数字に驚愕するコムイとリーバー。何でですか。クロスだって2つ持ってますよ。3増えただけじゃないですか!(だけじゃないデイジー(ぇ
「コムイ・・・
は神の愛娘だ」
「なんだって!?」
「神の愛娘ってなんですか?」
「神の愛娘は、へブラスカの適合したキューブに書いてある人物なんだ。残念だけど、神の愛娘に関する文はほとんどかけちゃってたんだけど」
へぇ〜、ちゃんすごいねぇ〜、なんてコムイは言っているが、私は一大事だ。はっ、もしやこの容姿は神の趣味ですか!?
「・・・お前はこの世界の救いの神にも破壊の神にもなる力を持っている
その力を黒い未来に使うか、光に満ちた未来に使うかはお前次第だ・・・
しかし、必ずどちらかを滅ぼすだろう・・・」
「ちゃんには期待できそうだね〜」
パチパチと呑気に拍手しているコムイに私は制裁を加えることにした(ぇ
ドゴォ
が、標的を外し手すりがへこんでしまう結果になった
「コムイ・・・、
よけるなよ」
「よけなきゃ死んじゃうよ!リーバー班長、へブラスカ!助けて!」
「「自業自得だな」」
「そんなぁ〜!!」
<あとがき>
はい、ミッシェルがほとんど無視されました!
ミッシェルはかなり嫌がったので麻酔で眠らせてやったとかなんとか・・・