第3夜 戦闘開始

 

 

 

 

 

と神田が建物の上に降りた直後、アレンが蹴り飛ばされたところが目に入った

「あの馬鹿」

「あ、相変わらずの幸薄少年・・・」

ちっとも動揺しないに神田は不思議に思う

「アイツのこと心配じゃねぇのか?」

「確かに心配なことは心配ですが、曲がりなりにもクロスの弟子なんですから、打たれ強くなってるんですよ」

クロスを師匠に持つと、いろんな意味で打たれ強くなります。例えば金槌とかね

神田はなんとなく納得したような表情を見せた

ほどなくして瓦礫の中から姿を現したアレンを見て、は安堵した

「あっちは大丈夫そうですから、私も始めましょうか」

ミカエル 発動―――

そう心の中で呟くと、の背から一対の翼が生えた

汚れの知らない純白の翼

「ユウは探索部隊の方に解除コードを聞いて下さい。あとイノセンスの保護を」

「おい、

飛び立とうとしていたので、一瞬落ちそうになったが危ういところで踏みとどまる

「・・・無理するなよ」

「ユウもですよ」

風を切る音に気づいたのか、アクマが振り向き銃口をに向ける

弾丸が打ち出されるが、はそれをかわし一瞬消えた

背後に着地すると、アクマが二つに裂かれ爆発した

続いて振り向きざまに椿で切りつけると、その後ろにいたアクマにも氷となった斬撃が突き刺さる

振り切った直後アクマの弾丸がを襲ったが、左腕で防ぎ椿で切りつける

キン、と軽い音を立てて椿はあるべき場所に戻った

「愛する者に堕とされし魂に安らかな眠りを」

パタリと一度尻尾を振る

「アレンとユウを探さないと」

 

 

 

その頃のアレン

「ど、どうしよう・・・

 

         迷った」

歩きに歩いてついたのがこの通路。いや、通路ではなく通気口かもしれない

に迷ったら動かないでって言われてたの忘れてた!

あのこれはある意味才能ですよねって苦笑されたのが記憶に新しい

まあ、苦笑するも可愛かったですが

が見つけてくれさえすれば、アクマなんかあのパッツンに押し付けて愛の逃避行を繰り広げられるんですよね」

ここはじっとしているべきなのだろうか。でもこんなところでじっとしていても、一生見つけてもらえない気がする

「むやみやたらに動くんじゃなかった!!ここすっごい迷路だよっ!!こんなトコで迷子になってる場合じゃないのに〜!!」

半泣きになったアレンさん。誰か迷子放送をしてあげてください

「ティムキャンピーがいてくれたらなぁ・・・」

そうしてアレンはさらに迷っていく

 

 

 

アクマの匂いがまだする。先ほど破壊したアクマの匂いを言えないこともないが、アレンがLv.2を破壊したことも確認できていないのでどうとも言えない

ふいに轟音が響いて角を曲がると

アクマに切り裂かれる神田がいた

は隣を飛んでいたアルを鷲掴みにし、全 力 投 球

アルはアクマにぶち当たり、アクマは半ばよろけた。小さいのになんという破壊力だ

パッと見頭がへこんでいるように見えなくもない

このままイノセンスで攻撃すれば神田にあたる

咄嗟によろけたアクマに右足で蹴りを与えると、その隙にアレンが左腕で攻撃を仕掛けた

「ユウっ!大丈夫ですか!?」

「ハッ・・・・・・」

、大丈夫ですか!?」

「(傷が深い)アレン、ここから移動しましょう。ユウのケガを手当てしないと」

神田の傷から視線を上げると、つらそうに左腕を押さえているアレンがいた

「アレン、貴方も手当てしないと!!」

そう言うとは神田を抱え上げた

 

 

<あとがき>

久々すぎて前回書いた内容を全く覚えていないという、とんでもない事態に

Dグレ好きなのに、このシーンは書きにくいっ!

黒の教団壊滅事件まで頑張らねば・・・。そこまでいけばノリで行けそうだから(ぇ