学校ってみんなこんなものなのか?

だってさ、

 

四方八方取り囲まれて、逃げ道ねぇよ!!

 

 

 

 

 

 

標的04 パンダの気分がわかりました

 

 

 

 

 

 

君って、外国人なの?」

「ああ。だが、ハーフっていったほうが正しいだろうな」

「髪と目はもともと?」

「ああ。」

「フランスでは何やってたの?」

「まぁ、いろいろと、な」

最後の質問を言った女の子に苦笑する。まぁ、殺し屋やってるなんて言ったら絶対ドン引きするだろうよ(苦笑

しっかし、まぁ、よくこれだけ集まったものだな。パッと見20人前後はいそうだ。私は動物園のパンダか何かか!!

トスッ!!

「あたっ!」

何かが頭にぶつかった。だが、効果音から分かるように金槌のような殺傷能力のある代物ではない

ああ、なんか一昨日のことが思い出されるっ!(泣

頭に当たってから床に落ちてしまったソレを拾い上げてみると、それは紙飛行機だった

めちゃくちゃ嫌な予感がするよ。だって、母上と修行してた頃、小型爆弾仕掛けてあったからな(危なっ!

恐る恐る開いてみると、一行だけだが、用件がはっきりとわかる文が書いてあった

<Venga al tetto(屋上へ来い)>

定規でも使ったかのような真っ直ぐなきれいな文字。それに、イタリア語で書いてあった

「(あれ?この文字どっかで見た記憶が・・・?)」

はっきりと思い出せないが、確かに見たことがある。しかし、思い出せないことをダラダラ考えていても始まらない

素早く手紙をたたむと、ポケットに入れる。その時、何かが手に触れた

「これは・・・、ハンカチ?」

そういえば、この前絡まれてた女の子に手当てされたときにそのまま持って帰っちゃったんだっけ

無駄とは知りつつ、あたりを見渡す

いたよ

人の群れからちらっと見えた顔。まさか本当にいるとは。ベタな恋愛マンガの展開みたいだな、オイ

「失礼」

「あっ、君!!」

後ろから声が聞こえるが気にしない。ぶっちゃけた話、久しぶりに新鮮な息が吸えた気がするよ

「このハンカチ、すまなかったな」

「あっ!この前はありがとうございます!ケガは大丈夫ですか?」

「ああ」

「良かったぁ!」

ハンカチを手渡す。ああ、そういえば名前聞いてなかったな

「名前は?」

「この前名前教えてませんでしたね!ごめんなさい。笹川京子って言います」

「私は、さっき言ったとおりだ。敬語は使わなくてもいいよ」

「うん!これからよろしくね、君!!」

「こちらこそ」

母上が選んだにしてはまともな学校だな。何かと囲まれることが多いが

はじめは、リーゼント集団。次は女子の集団

リーゼント集団より、女子の集団の方がきつかったのは秘密だ

 

 

 

「やっとついたよ」

ここまで来るのに、10分強はかかったよ。いや、道に迷ったとかじゃなくて、教室から抜け出すのがAランク任務並に大変だったんだよ!

「屋上は、ここであってるよな・・・?」

ここにくるまでにあの筆跡が誰だったか思い出した。そうなら、待ち合わせ場所に屋上を選んだわけがわかる

私は、かなりワクワクしながら扉に手をかけた

「しっかし、遅いっすねぇ〜」

パンを片手に一番最初に口を開いた獄寺

「あいつが遅れるなんて滅多にあることじゃねぇんだけどな」

コーヒーを飲みながら言うリボーン

「はぁ・・・」

そして、人生最大の不幸にあったかのような顔をした我らがボンゴレ十代目こと沢田綱吉

「どーしたツナ。元気ねーな」

「当たり前だろ!!これで元気あったらオレ異常だよ!!」

屋上でしゃべる三人組。一人だけ年齢が違うのはスルーの方向で(ぇ

「よっ!マフィアごっこに新しいやつが入るんだってな!」

「山本!!」

いつのまにか加わっていた山本。ツナの隣に座ったのが気に食わないのか獄寺がめちゃくちゃ睨んでます

「そろそろくるはずだぞ」

キィ

扉のきしむ音にそこにいた全員が振り向いた

 

 

 

<あとがき>

雲雀出したかったのに、出せなかった!!(泣