こんにちは。ノッテファミリー次期10代目ボス

まさか、男と思われていたとは・・・

男子用の制服を着ていた私も悪いと思うがここまで間違えられるとショックを通り越して、私は本当に女なのかと心配になる(女です

 

 

 

 

 

 

標的08 風紀委員長

 

 

 

 

 

 

「ふぁ〜ぁ」

 

つまらん。眠い。死にそうだ

現在、授業の二時間目だがすでにあくびをしているものが約一名。窓際の席のこと

先日、転入早々女ということがバレた(バラした)が、それを知る者は数少なく、今同じく眠そうな我らがボンゴレ十代目ツナこと沢田綱吉と、机の上に足を乗せて座っているスモーキン・ボムこと獄寺隼人、すぐ隣の席で寝ている山本武、そして風紀委員長の雲雀恭弥だ

別に女として生活しても良かったのだが、いろいろと面倒なので4人には秘密にしておいてもらうことで事なきを得ている

 

「ズルイなぁ。武は寝れて」

 

気持ち良さそうに寝ている山本を見ながらぼそりとつぶやいた

別に中学の勉強は母上から、とっくの昔に習ったので別に聞いていなくても、テストで100点と言わず120点くらいは取れる答案を書けるのは確実だ

というか、この教師教えるの下手すぎだろ

白兎、今頃何してるんだろうなぁ。この時間だと、鍛練中か?

授業とはまったく関係ないことを考え、窓の外を見る

あ、やばい。もう耐えられん。瞼がだんだんと下がってきた

いいさ!もう寝てやる!(自棄)そもそも私の席が窓際にあるのがいけないんだ!

私は意識を手放した

 

 

 

「(すっげー、可愛いな、寝顔)」

 

いつの間にか、起きだしていた山本に寝顔をばっちり見られていることに気付かずに寝ている

本人が知ったらもう嫁にいけないと嘆くだろうが

の髪の毛に触るとサラサラと滑り落ちた

っていい匂いするのなー

あれ?なんか俺、変態っぽくないか?

ま、が可愛いのは事実だからいいか!

その時、教室のドアが開いた

 

 

 

ってこのクラスだよね?」

 

硬直している教師に聞くのは風紀委員長でありながら不良の頂点の雲雀恭弥

教師は、おびえながら頷くと、窓際の一角を指さした

机に突っ伏して眠っているのは

授業中にあんなおおっぴらに寝るなんていい度胸してるよね、あの子。

普段なら咬み殺してるところだけど、今日のところは許してあげるよ

それに用事があるからね

コツコツと規則正しい音をたてて近寄る

周りの草食動物たちは僕のことを見つめている。みな、一様におびえた顔だ

・・・咬み殺したい

教室の群れにイラついていると、のすぐ目の前についた

すぐ隣の席は野球部の確か、山本武

なんかムカつく

の肩に手をかけると、ゆすった

 

「起きなよ」

 

へぇ、なかなか綺麗な寝顔だね。けど、男の前で無防備に寝れるってどういう神経してるわけ

なおもゆすり続けるが、まったく起きる気配はない

僕は最終手段を取ることにした

 

 

 

 

 

ドスゥッ!

 

 

 

 

「オイィィィイイィィィ!!!」

 

 

 

 

 

ああああ危なっ!これ、頭に刺さってたら即死だよ!!

ついさっきまで私の頭があったところにはおそらく鉄製のトンファーが刺さっていた

このとき、私は身代わりになってくれた机に手を合わせた

というか、このトンファーの持ち主って・・・

おそるおそる頭を持ち上げると、

「起きたかい?」

「・・・Chi e?すいません、ごめんなさい。ふざけてました。だからこのトンファーどけろぉぉぉおおぉぉぉ!!」

なんだよ!ちょっとしたジョークではないか!!しかもイタリア語だぞ!!(ちょっと自慢

言った直後、首に感じた冷たい感触。どうやらもう片方のトンファーを首に当てられているようだ

なんだ!このあきらかに不利な状況!

と、頭の中で雲雀への不満を垂れ流していると、雲雀からの爆弾発言投下

 

「君、僕の嫁にならない?」

 

はいぃぃぃいいいぃぃ!?待てぇぇええぇぇえ!!この人おかしぃぃいいぃぃぃ!!

このクラスでは男で通ってるんだが!私!一応、周りには聞こえてないみたいだけど!

それより、隣で何故か殺気出してる人がいるんですけど!!(山本

 

「というのは冗談で。風紀委員になりなよ」

 

冗談かよ。1mmも笑えないんだが

いや、どちらにしろ答えはNOだけど

 

「無理だ」

 

「なりなよ」

 

「無理だ」

 

チャキッ

 

「いやいやいや、トンファーに力入れても無理だ!!いろいろと理由があるから!!」

 

「どんな理由?」

 

「理由って、それは・・・」

 

母上から送られてくる書類の整理とか、整理とか、整理とか?あれ、全部同じだな

その量が尋常じゃないんだ。これが。トラックに入れてきたこともあった

冷や汗を流しながら、黙りこんでしまったを見て、しばらくそのままいたが何故か去っていった

 

「・・・?」

 

あいつ、諦めが悪そうなのになんで?

とか、思ったもののトンファーから抜け出せて喜んだだった

ちなみに、殺気を出していたのはほかにも二名いたという(ツナ&獄寺)

 

 

 

翌日の朝

in

 

様。朝食ができました」

 

「ああ。今行くから、先に行っててくれないか?」

 

「分かりました」

 

知らせてくれた白兎を先に行かせてから、ベットから起き上がる

この家はかなり広く豪邸といっても過言ではないほどだ

床の冷たさを感じながら、クローゼットの前に立ち、開けた

 

「なにぃぃぃいいいぃぃいぃ!!!」

 

開ければ、並盛中の制服のブレザーが入ってたはず・・・

が、

何故か、黒い学ランが

ついでに、風紀委員の腕章まで付いている

これって、恭弥が着てたのと同じものだよな・・・

 

様!どうかされました!?闇打ちですか!?」

 

「ち、違うけど・・・」

 

部屋に駆け込んできた白兎に生半可な返事しか返せず呆然と立ち尽くす

 

「そういえば、様。手紙が来てましたよ?」

 

「あ、ああ。ありがとう」

 

誰がこんなことを!不法侵入じゃないか!

打ちひしがれながら手紙を受け取り読む

 

 

『それ、着ていかないと、次はセーラー服にするよ

             by.雲雀』

 

 

「やっぱりお前かぁぁああぁぁぁ!!」

 

「どうしたんですか?」

 

ああ、白兎。私はとんでもない所に来てしまったらしいよ

おそらく白兎なら察してくれるだろうと、無言でクローゼットを指差し、手紙を渡す

 

「・・・。あのヤロー」(ボソッ

 

白兎さん、白兎さん。怖いです。今のあなたなら、一国を滅ぼせますよ

白兎が部屋を出ていかないように、引き留める

この人なら、本当に殺しかねない(ガタブル

 

様。手を離して下さい。ちょっと雲雀恭弥を殺りに行くだけですから」

 

「ちょっとそこまで的なノリで言わないで!怖いから!」

 

白兎の黒いオーラにおびえながらも、なんとか引き止め、結局学ランを着て学校に行きました(泣

 

 

 

<あとがき>

ヒロインの風紀委員までの道のりでした!

今回はがんばって3人の視点から書いてみました!視点から書くって難しい・・・