わー、何なんだこのむさくるしさ

 

 

 

そして、何なんだ私のテンションの低さ

 

 

 

 

 

 

標的10 A組極限集会!!!とその後

 

 

 

 

 

 

秋。秋と言えば食欲の秋。ではなく、体育祭

A組が貸し切っている講義室は、もう秋だというのに暑苦しかった

 

「極限必勝!!!」

 

今、1〜3年のA組全生徒の前で話している男子生徒は、笹川了平。笹川という、苗字からしてわかるように、1年A組のマドンナ、笹川京子の兄だ

なんか、雰囲気からして熱い男であり、ボクシング部の主将をやるほどの強さを持った男である

ちらっと隣を見ると、彼の妹、京子が心配そうに兄を見つめていた

「なぁ、笹川先輩と京子って義兄弟だったりしないよな?ってか、希望する」

「俺もはじめは信じられなかったよ・・・」

「天然の京子と全く正反対だな。聞いた話によると死ぬ気弾も効かなかったらしいし」

死ぬ気弾が効かないってことは、毎日死ぬ気で生活してるってことだよな・・・。どんだけ体力馬鹿なんだ

肘をつきながら考えをめぐらす。死ぬ気モードは相当鍛練を積まないと5分で元に戻る。つまり、通常時より少なくとも2、3倍くらいの体力は使うのではないだろうか

体育会系の兄と、文化系の妹。これが、実の兄弟だというのだから、これは生命の神秘に感嘆するしかない

前日までに、ほとんどは決めてしまったので、棒倒しだけで、しかも大将を決めなくてはならないらしい

「「ボータオシ?」」

イタリア生まれイタリア育ちの獄寺と、今まで一度も学校というものに行ったことがないは知らないらしい(そもそもイタリアに体育祭ってあるんですか?)

並盛中の棒倒しは総大将が棒のてっぺんに上り、相手の総大将をどんなせこい手を使ってでも、地面に落としたチームの勝ちという、変則ルールらしい

「っていっても、1年生は腕力のある2、3年の引き立て役だけどね」

「あ、そういえば、私も棒倒しやったことがあるな」

「本当?」

「ああ。下には地雷やら、何やらがしこたま仕掛けてあって、棒の上ではかならず立ってなくちゃいけないし、棒は震度6くらいで揺れるやつだろ」

「そんな物騒なのじゃないから!!」

違うのか?私は、母上にバランスをとる修行という名目で、この棒倒しをやらされたのだが。拒否権はもちろんなかった。ちなみにこのとき、私は9歳

こんな危ないもの一般人がやってたら、あっという間に即死だな。そもそも、地雷やら何やらが一般で手に入るかも怪しい

ま、過去のトラウマは置いといて、この場合は例年、組の代表になっている了平がなるのだが、了平は辞退した

多分、自分は上でじっとしているより、戦いたいとかいいだすんだろうが・・・、

 

「オレは大将であるより、兵士として戦いたいんだー!!!」

 

当たっちゃったー!!できれば当たらないでほしかったと思うのは、私だけ!?

他の奴らはみんな、あきれ果てた顔をし、京子は顔を赤くしていた。兄があんなんじゃ・・・、ねぇ?

けど、私の兄上も別の意味で熱いのを忘れていた。炎なんて氷くらいに感じてしまうだろう。ああ、あの人から離れられてホントに良かった!!

「そんなことより、!!!」

「な、何ですか!!」

「極限にボクシング部に入れー!!!」

関係ねー!!何故に急に!?笹川先輩と呼んでても、面識ほとんどないよ!!一言も話したことないし!!

「おい、芝生頭!!を勧誘する必要ねーだろ!!」

は、野球部のマネージャーって決まってんのな!」(黒笑

「黙れ、山本、タコヘッド!!のパンチは我がボクシング部には必要だ!!」

あ、獄寺キレたな。だって額に血管浮いてるぞ。武、お前腹黒だったのか(遅)やべーよ、怖えーよ!顔は爽やかに笑ってんのに、目がまったく笑ってねぇよ!!

そもそも、部活入る気ないし!!風紀委員長に脅されてんだよ!!

机を乗り越えて、了平に飛びかかっていこうとする獄寺と山本をツナが必死に止める

君!手伝って!!」

「ったく・・・、おい、獄寺、武!!ツナを困らせてどうすんだ!!それとも、右腕の仕事はボスの威厳を落とすことか?」(ボソッ

そういうと獄寺は渋々イスについた。前半の言葉は意味はなかったと思うが、後半の言葉で動いたのは確実だ

武は、まだ納得いかなさそうに睨んでいたが、襟首つかんで無理やり座らせた。ホントにやめて。周りの人が武の黒さにやられてる!!

なんで笹川先輩が無事なのか知りたい

「笹川先輩、大変うれしいが、私は棒倒しの総大将を早く知りたいのですが」

「うむ!!そうだな!!」

なんとか話をそらした

「オレより総大将にふさわしい男を用意してある」

いや、あんたよりやる気をみなぎらせられる奴はいないから

 

 

「1のA沢田ツナだ!!!」

 

 

「へ?」

あたりがざわつく。ツナが、ダメダメだということは全校生徒が知っているようだ

「ええぇぇええぇぇ!!??」

「おおお!!」

「10代目のすごさを分かってんじゃねーか、ボクシング野郎!」

ツナが選ばれたことに驚愕すると、選ばれたことに感嘆する山本と、選ばれたことを当然と思っている獄寺

この中では、が一番正しい反応だろう

「ちょ、ちょっと待て!!ツナは部活にも入ってないから、体力があまりない!!すぐに、落ちるのでは!?」

本当は、オレがちゃんをかばうような立場になりたかったな

と、ツナは思ったが、反論してくれたに感謝した

だが、そんな反論もむなしく、多数決が取られることとなった。しかし、さっきの通り、ツナがダメダメなのは全校生徒が知っていることなので、誰も手を上げなかった

ほっとしたのもつかの間、

「手をあげんか!!!」

命令だー!!!この人って絶対、影でKYとか思われてるんじゃないか!?

「ウチのクラスに反対の奴なんていねーよな」

こえ〜っ、と思ったA組のその他諸々も手を上げる。そして獄寺ファンも手を上げたため、いずれ過半数になるだろうという理由でツナが総大将に決まってしまった

「(あれ?昨日、もう一つ決めることがあるって言ってなかったっけ?応援関係だった気が・・・)」

その後、はこのとき気が付いていればと後悔することになる

 

 

 

放課後。は応接室にいた。もちろん雲雀に風紀委員なら仕事やってよね、と脅されたためである

次々と、学校の重要書類が発掘されるが、もう何もツッコまないことにした

「明日は体育祭だな」

「僕は全校生徒が群れるから大嫌いだけどね」

「潰さないだけ偉いな」

雲雀がいるなら、学校の群れる行事全てがなくなってもおかしくないのだが、学校の変化も嫌うらしく全てそのままらしい

「そういや、恭弥は何にでるんだ?」

「あんな群れのたくさんいるところに僕は行かないよ」

だよな〜。それよりも、体操服が絶対に似合わなさそうだ

「明日、体育祭だから弁当作ってきてやる。あ、書類もう終わったな」

「毎回、思うけど早くない?」

30cmくらいの書類の山が4つはあったはずだが、は自分の分をやったあと、雲雀の分もやり、全部で3/2くらいやったのだ

かかった時間、2時間弱

「かなり少なかったからな」

「いや、十分多いと思うよ」

そうか〜?と言いながら、自分のカバンを持って立ち上がる。あまり遅くなると、白兎が心配するからだ

「送ってくよ」

「いや、迷惑になるからいい」

一応断るが、雲雀も立ち上がると応接室から出て行ってしまった。本人がその気なのに、勝手に帰るのも申し訳ないので雲雀に続いて応接室を出た

 

 

 

 

「後ろ乗って」

「・・・すげー」

雲雀に送ってもらうつもりで、ついていったが雲雀が乗っているのはバイク。なんか懐かしいな。イタリアとかフランスとかに居た時は、私も乗ってたなー(コラ

バイクと言わず、車とかも運転してたけどな

「これって、スズキ・カタナだろ?」

雲雀の後ろに座りながら聞く。ああ、私が運転したい

「そうだけど、よく知ってるね」

「まぁな。それより早く行かないか?白兎が心配する」

本当のところ、雲雀はと二人でいたかったのだが、催促されたので仕方なくバイクにエンジンをかけた

「なんだ?」

「なんで、横座りなの?」

「二人乗りのときは、これが普通だろ?」

大きく常識から外れてしまった思考に唖然とする雲雀。なぜなら、普通と違いは横向きに座っている

どこでそれが普通だと教えられたのさ

「普通は、腰に手を回すんじゃないの?」

「そうなのか?だが、戦闘のとき・・・、!!??」

突然、言葉を切った。その目線の先には、青みがかった黒い髪の背の高い、かなり美形な男。目の色も深い青色だ。着ているものは、ズボンにパーカー

「(、まさか・・・!)」

一目惚れ!?まさか、男になんて興味ないって感じがするのに!?あれ?これ僕がちょっと傷ついたな

の一目惚れ疑惑をよそに、はいきなり雲雀の握っていたハンドルを、後ろから掴んだ

っ!?」

「スピード上げるぞ!!」

そういうと、右ハンドルを思いっきり捻った

その男の横を通り過ぎたとき、微かに視線を感じた気がした

 

 

 

「かなり楽しかったな!!」

「散々だったよ・・・」

現在、宅前。実は、かなりのスピードでここまで走ってきたのだ。全てが運転して

本人は、このスピードに慣れているのか平気そうだったが、雲雀はそうでもなかった

「すまなかったな。この目で絶対に見てはいけないものを見てしまってな・・・」

完全に明後日の方向を見ている。どうやら、相当ショッキングなものだったらしい

雲雀はどうしたのか聞こうとしたが、邪魔が入った

様!!」

大きく跳躍し、に抱きついた小さな影。それは、白兎だった

「早かったですね!」

「ああ、恭弥が送ってくれてな」

いや、どっちかっていうと君がここまで連れてきたって言うべきじゃないのかな

あのスピードを思い出すと、多少気持ち悪くなる。いや、僕がヘタレとかそういう意味じゃなくてね

「貴方が、風紀委員長の雲雀恭弥様ですか?」

「そうだ」

目の前に立ったのは、黒い髪の間から、兎の耳をのぞかせている赤ん坊

見た目はかわいらしいが、その隙のない身のこなしはかなりできる者の動きだった

「(戦ってみたい・・・。)」

おそらく、彼女のレベルは沢田綱吉のところの赤ん坊のレベルは軽く超すだろう

雲雀は目の前に立っている者との戦いを渇望した

すると、彼女が口を開いた

様に手を出したら、貴方の命日は私が決めますからね」(にっこり

前言撤回。君とは一生戦いたくない。ていうか、やめて下さい

 

 

 

<あとがき>

やっと10話目!!二桁に増えると感動も倍増しますね!!

了平がヒロインを見たのは、京子たちを救出した時なんです。あそこで一目惚れしたわけで。あ、恋愛とかそういう方面じゃないですよ

横座りの理由は、運転する者のサポートがしやすいからです。腰に手を回してたら、武器が取りにくいから

思ったよりも、ヒロイン活躍してなくてすいません!!

次回は、体育祭本番!!ツナの風邪を知って、ヒロインの取る行動とは!?そして、集会で決めていなかったこととは!?

 

 

 

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神吉狐烏様、コメントありがとうございました!!大変励みになります!!そうですか、REBORNのヒロインがお気に入りなんですね!!実は私もオリキャラの中では、一番お気に入りです!!(聞いてないから)

更新が一番早めになっているので、これからも楽しんでいただけると幸いです!(自分が書いてて一番楽しい)REBORNといわず、D.Gray−manとBLEACHもがんばりますので読んでみてください!D.Gray-manもそのうち、オリジナルスパイラルから抜け出しますので!!(勧誘するな)

これからも、ヘタレな管理人ですが、今後ともよろしくお願いします!!