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ちょっとは成長してほしいもんだ
標的13 ヘナチョコ到来
HRも終わり、家に帰る支度を整えているとツナが声をかけてきた
「華菜ちゃん、今日宿題教えてもらってもいい?」
「いいが・・・、着替えてからでもいいか?」
「うん、いいよ!ていうか、着替えてきて!」
さすがに風紀委員の証である腕章つき学ランで行くのは気が引けるので、言うと何故か嬉しそうに承諾してくれた
まぁ、曲がりなりにも次期ボンゴレボスなのであまり待たせるわけにもいかず、風紀委員の仕事を草壁に任せる(という名の生贄)と猛ダッシュで家に帰った
草壁、お前のことは忘れないっ!(勝手に殺すな)
一度学校に手を合わせたあと、白兎に出かけることを伝え、家を出た
華菜の服装は、ジーパンに黒いシャツ、それに白いジャケットを羽織るというシンプルな服装
ツナの家と華菜の家は比較的近く、走れば5分程度で着くのだが
「あれ?久しぶりに見るマフィアのスーツ?」
しかも団体
はっ、まさかツナが次期十代目なのがバレたのか!?
途中でスピードを落とすと、銃が入っているのを確認する
近くに寄って見ると、どうやら暗殺目的ではないらしい。どちらかというと、護衛目的だろう
「お前らはどこのファミリーの者だ?」
まだ中学生の女の口からファミリーという言葉が聞こえ、驚いたらしい集団の間に動揺が走る
こういうときって、ノッテの次期ボスって言えたら楽なんだが
コソコソと何か話しているようだがあまり聞こえす、微かにキャバッローネという言葉が聞こえた
キャバッローネファミリーってことは・・・、
ある意味ツナの命が危機じゃん!
こちらを向いていないのをいいことに、コッソリ玄関に向かおうとすると、頭上から手榴弾が降ってきた
また、ヘナチョコがなんかやったのか!?
舌打ちをすると、ポケットに手を滑り込ませ、精巧な蔦の装飾が施された拳銃を握り締めると宙に舞う二つの手榴弾に向けて、撃った
「てめーらふせろ!!」
窓から金髪の男が鞭を構えながら飛び出してきたが、その前に弾丸が命中し、爆発した
「なっ!?」
突然爆発した手榴弾に驚いたようだが、そのまま着地
部下がいなかったら大惨事だよな
「よっ、ヘナチョコ!久しぶりだな!」
「華菜!?何でお前がこんな所に!」
「いや~、それには海よりも深く、ディーノがなんでヘナチョコなのかと言う謎よりも深~い訳が・・・」
「いい加減ヘナチョコって呼ぶのやめろよ」
「あ、華菜ちゃん!」
どうやらあそこはツナの部屋らしい
窓からツナが顔を出し、こちらを見下ろしていた
「あー、ツナ。遅れてすまないな」
「ううん、いいけど・・・。華菜ちゃんってディーノさんと知り合いなの?」
「ま、かれこれ8年来の友人だな。1年ぶりに会ったけど」
「ずっと音沙汰なくて心配してたんだからな!」
そう言うとディーノが、華菜の頭をかき乱した
「・・・チッ」
ツナが舌打ちしたのは、激しく気のせいだと思いたい
なんだかんだで、泊まって行くことになりました
白兎に連絡を取りましたが、何故か激しく貞操の注意を・・・
こんだけ色気がないのに、誰が狙うってんだ!(ぇ)
そう言うわけで、今現在夕飯を御馳走になってます
「はぁ~、奈々さんお料理上手ですね!」
「華菜ちゃんが体育祭の時に作ってきたお弁当も、美味しかったわよ!」
「いえいえ、奈々さんには劣りますよ」
奈々さんは秀才ですね
味噌汁を飲んでいると、ランボがご飯をこぼしているのに気がついた
「服にこぼれてるぞ」
ふきんをとると、服と口の周りを拭いてやる
くっ、ナチュラルに無邪気な子供も可愛いこと!
「華菜は将来いい嫁になるだろうな。」
「んなわけないだろ?そもそも、マフィアの跡取りってところからして、もう駄目だろ」
嫁・・・
ディーノとツナの思考が一致した
エプロンをつけて料理をする華菜。(フリル5割増※当社比)
仕事から帰ると、お帰りなさいと言いながら駆け寄ってきたりして・・・
「お~い、ディーノ、ツナ、飯冷めるぞ~、ってツナ!?鼻血出てる!!」
「えっ!?」
わたわたとティッシュを渡していると、今度はディーノが壊れた
「華菜!!オレのところへ来い!!」
「はぁ!?何言ってんだよ!?跡取りだから無理だって、いっつも言ってんだろ!?」
「いや、そういうことじゃなくて」
「ディーノさん、抜けがけはいけませんよ?」
「華菜に手ぇ出すんじゃねぇよ」
純度100%の黒オーラ
敬語で笑ってるのに、怖すぎる!!リボーンに至っては、目が本気だ!!
「うぃっす・・・。」
ディーノ弱っ!!キャバッローネのボスが中学生にビビってどうするよ!?
いや、私も震えが止まらないんですけど!!
「あ!えっとー、ディーノ!十代目ファミリーの現状聞きたいんじゃないのか?」
「そ、そうだな!ツナ、ファミリーはできたのか?」
よっしゃぁ!話ずらすの成功!
「今んとこ獄寺と山本と華菜」
「友達だよ!!」
「山本は遊びだと思ってるけどなー。
「あと候補がヒバリと笹川了平と・・・」
「先輩だから!!」
「ってか、恭弥も入れんのか!?」
「勧誘目的で、華菜を風紀委員に入れたんだからな」
「えっ、マジで?」
理不尽だ―。人権侵害反対ー
などと呟いていると、惨状が目に入った
「ディーノ、いくら部下がいないからって、飯くらい一人前に食べろよ。赤ん坊じゃあるまいし」
ツナはヘナチョコモードのディーノを見たことがないのか、驚いている
「ツナ、コイツはな、部下がいないと極端に極端に運動音痴になる体質だ。一人で武器構えてるときとかに近づくな」
「華菜、ツナが信じるだろ?普段フォークとナイフだから、ハシがうまく使えねぇだけだよ。」
「で、ですよね!」
ツナ、信じちゃ駄目だ。コイツ、部下がいないと何もないところですっ転ぶわ、階段もまともに上り下りできないわで大変なんだから
そのことをツナに教えてやろうとうすると、奈々さんの悲鳴が聞こえてきた
あ、そういやエンツィオが廊下歩いてるの見たな(教えてやれ)
その悲鳴に反応して、ディーノが急いで立ち上がった
そんなに急いで立つと・・・
どだーん!
「ほれ見ろ。言わんこっちゃない」
「え・・・」
ディーノが自分の足に躓き、こけた
ツナは、昼間からは想像もできないようなディーノを見て、あながち嘘じゃないかもしれないと思いだしたようだ
ツナはディーノについて部屋をでてってしまったが、ランボとイーピンはなんとか抑えた
まぁ、リボーンは平気に違いない
そのあとは、風呂場が倒壊したため銭湯に行ったとさ
<あとがき>
ディーノがやっと出た!華菜とディーノの出会いは、いつか番外編で書く予定です。
早く、リング編へ行きたい!(早い)
次回は、ツナ誘拐疑惑を飛ばして、入院した時のことを書きます!
今回全く出なかった雲雀もちゃんとだしますよー!
(出てないけど)NGシーン
「銭湯って私も初めてなんだよな~」
「白兎がいるから行ったことあると思ってたけど」
「いや、白兎が許してくれなくてな・・・」
「(白兎、ありがとう!)」
「へぇ~、オレも初めてだから一緒に入」
「ディーノさん?大人が一緒に入れるわけないでしょう?」(黒笑)
「オレは華菜と入るからな」
「はぁ!?ダメに決まってんだ「オッケー!」ええ!?」
子供に戻りたいと思ったディーノとツナでした