・・・帰っていいですか?
標的16 この日ほどボンゴレを呪う日はない!(特に初代!)
「ヴァンパイヤってあのヴァンパイヤ!?」
「他に何がいるんだ」
イェンの奴め、絶対狙ってるよな。あんだけ外で吸うなと言ってるだろーが
「けど、血を吸われるとソイツも吸血鬼になっちまうんだよな?」
山本が近寄ってきて、首の辺りを見つめる
ああ、さっきから心配そうにしてる意味が分かった
「大丈夫だ。別に吸われても、吸血鬼にならない。ってか、コイツごときに吸血鬼にされたくねぇよ」(壊
殺気を込めてイェンを睨むと、あからさまに視線をずらしてきた
「華菜、あいつ絞めてくる」
「ちょっと待て。本気で待て。シマでならいいが、並盛で殺人事件起こすな」
「華菜!?それは、俺に死んでほしいってことか!?葵も爽やかに頷くな!」
大丈夫、だってヴァンパイヤだし(ぇ
フレア、私の話聞いてたか?シマでならいいけど、ここじゃダメだって(ぇ
イェンの首を絞めているフレアをサラリと無視すると、唯一の常識人のエアがリボーンに質問した
「ところでリボーン。わざわざジャッポーネまで呼び出したのは理由があるんだろう」
「ってか、俺の携帯番号知ってたのに驚いたぜ」
「え、柳緑、携帯復活したのか。」
この前、自分で踏んでぶっ壊してたしな。
「ボンゴレ式ファミリー対抗正月合戦をやるぞ」
死 刑 宣 告 で す か 。
「ム。白銀どこへ行くのだ?」
猛ダッシュ3.7秒前(超半端)の態勢を取っていた華菜に了平が気づいた
空気呼んでくれ
「悪い!用事を思い出した!」
逃げようとしたが、何者かに襟首を掴まれた
振り向くとそこにはいい笑顔のアリスとフィルことフィリアスが
「幹部と休日を過ごすのも御嬢の役目でしょ?」
「そんなこと誰が決めた!」
「毎年参加してんだから、今年だけでないってのは変だろ?」
「毎年嫌だって言ってるだろ!?」
「おっ、華菜。振袖似合ってんな!」
二人の手から抜け出そうと自棄になっていると、呑気なディーノの声が
「ディィイィノォォオォオ!!お前さえ断れば、中止になったものを!」
幹部以下で強いのは圧倒的にノッテが多いし、幹部以上は気にしてないから知らない
つまり、試合にならないのでノッテの他にもう1ファミリー入れなくてはいけないのだ
「お前、毎年出てんじゃねぇか」
「もういいよ・・・。誰も私のことなんか気にしてくれないんだ・・・」
ズーンと隅の方で、のの字を書きはじめた華菜に白兎が近づき肩を叩いた
「ルナからもやるように連絡がきましたので・・・」
くっ、こんな行事作った初代を呪ってやる!柳緑から藁人形借りてくるか・・・(ヤメロ
「華菜ちゃん、ボンゴレ式ファミリー対抗正月合戦って何?」
「私が母上にいじられまくる最大の行事だよ。
何があったの〜!?
溜息をつきながら「の」の字を書きはじめた華菜を見て、ツナの顔も青ざめる
会ったこともないのに、華菜の母親のイメージが決まってしまったツナでした
「一回戦はおみくじだ」
「おみくじ〜!?」
おみくじに紛れて突拍子もないものを入れてたりしてたらソッコー逃げるよ、私は
ボンゴレファミリーからは了平がやることになったが、何故か片手でおみくじを鷲掴んだ
あれもOKなのかよ!?とか全員が思い、一気に引き離されると思った、が、
「大凶、大凶、大凶、凶、大凶、大凶、大凶、凶、凶、大凶、合計−17点」
ほんとに引き離された―!!
一個も吉とか入ってないってある意味尊敬するよ!!
そして、キャバッローネ陣営は中吉で1点
「よし、俺がやろう」
「えー!俺がやりてー!」
柳緑の抗議も入ったが、結局エアに決定
あれ、エアの笑い方変じゃね?
「じゃ、僕も笹川了平のやり方にそらせてもらいましょう」
そう言うと了平と同じように、おみくじを取り、リボーンに渡す
あのやり方って呪われてるんじゃないのか?
「中吉、大吉、大吉、大吉、中吉、吉、中吉、大吉、中吉、大吉、中吉、中吉、合計17点」
あいつ絶対幻術使ったな。
リボーンも絶対便乗してるし。あ、ほら笑った
ボンゴレチームの了平は、打ちひしがれて甘酒を飲もうとしてるし、ディーノもなんとなく察したのか苦笑いだ
ツナは驚きで唖然としている
なんかツナ、ごめん
「第2試合は、羽つきだぞ。ノッテのヤツは、ボンゴレ対キャバッローネで勝ったやつとな」
ボンゴレは山本、キャバッローネはマイケル。何故元テニスプレーヤーがマフィアをやっているのか不明だ。彼の身に何が起こったのだろう。
なんとなく山本が勝つだろうと思っていたが、山本の野球フォームが出てしまい、羽はお星様になりました
「よっしゃ!今度こそ俺な!」
「よーし、力馬鹿行ってこい」
「おめーは脳内馬鹿だけどな」
イェン、なんであんたはそんなにフレアと馬が合わないんだ
フレアを羽交い絞めにして止め、なんとか柳緑を羽つきへと出した
「なぁ、華菜。私が行った方が良かったんじゃね?」
「でもな、葵。我慢させすぎると後が大変だろ・・・。」
「試合開始!」
リボーンの声と共に、柳緑が羽を高くあげる
一瞬、目が鋭くなり大きく腕を引く
「とぉっ!!」
羽は猛スピードでマイケルに向かっていき・・・、
ズドォン!!
顔面にめり込んだ
「やっちゃったv」
「やっちゃったv、じゃねぇ!!お前、本当に力加減ができないのか!?」
「やっぱり私がやっとくべきだったんだよ!!」
マイケル再起不能により。柳緑の勝ち
その後も、百人一首は、フィルの一人勝ち。福笑いは、イェンの野性的感で勝ち。すごろくは、アリスのファミリー褒め倒しを30分近く聞かされ、相手が観念して勝ち
「やっぱり、華菜のファミリーは強ぇな!」
「ディーノさん!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?このままじゃ、1億円借金だ〜!!」
「ツナ、いざとなったら私が肩代わりしてやるから」
「それ以前に、ノッテが俺たちが負けてやればいいんじゃないか?」
「「「「「「「それは無理。」」」」」」」
めずらしくまともなイェンの反論も、その他にダメだしされ撃沈
ま、本部のボンゴレでも、ボロ負けしてるし、幹部以上じゃないと試合にならないしな(マジでか)
「このままじゃ面白くねーな。じゃ、今までのチャラってことで」
「「「「「「「「はあぁあぁああ!?」」」」」」」」
「うそー!!」
「かったりーから、次ので勝ったやつが優勝な。その代わり、負けたヤツ10億払えよ」
「何言ってんだ、リボーン!華菜ちゃんが困るだろ!?」
「ツナ、俺は?」
「仕方ないな、リボーンは有言実行がモットーだからな」
「認めちゃうのー!?」
というわけで、最終ラウンドスタート!
「と、言うわけで、リボーンにうまいアンコロもちを作るんだと」
「俺、以外と得意だぜ!」
「あんたは、臼を真っ二つにしそうで怖いなオイ。えー、モチつき班は、実験的に柳緑、フレア、イェン、フィルで、餡の班は・・・」
「私が指揮を務めます!」
「うぉっ、白兎!?今までどこ行ってたんだ?」
「ちょっと、ゴミを掃除しに」
実は、華菜目当てに川原に来た野郎どもを、潰していました
そんなこととはつゆ知らず、笑っている白兎をなでる華菜
他のファミリーは、白兎にボコられた奴らの末路を想像し、改めてこの人には逆らわないようにしようと誓った
「華菜〜、これどうやるんだ?」
「ああ、それはだな」
「華菜様!教えてしまっては平等になりませんよ」
「いや、ディーノ達が生粋の日本人ってとこですでに平等じゃないと思う」
「オイオイ、ボス。いい加減華菜に白銀に頼るのやめた方がいいぜ?」
「なっ!いつも頼ってねーだろ!」
ロマーリオの言葉に、顔を真っ赤にして反論するデーィノだが、まったく威厳がない
確かに小さい頃から私がディーノを助けてたよな
クツクツと笑い始めると、華菜までかよ!とディーノが嘆いた
数十分後、終了の笛が鳴った
「ツナ、うまくできたか?」
「うん!ディーノさん達がイタリア育ちでほんとよかった〜!」
この人、何気に黒くないか?昔のお前は人の不幸(?)を喜ぶ子じゃなかったぞ!
キャバッローネ陣営の作ったアンコロもちは案の定まずくて、リボーンからの評価はかなり低いだろう
次はツナ達ボンゴレファミリーの番で、ツナは意気揚揚とリボーンにもちを見せた、が、
「ポイズンクッキングー!!?」
あら不思議、もちのはずのそれからは明らかに有毒の煙を上げる物質に
どうやらビアンキも途中参加したらしい
ビアンキの後ろでは獄寺が泡を吹いて倒れ山本が心配している
おまっ、黒いだけじゃなかったのか(ぇ)
「毒サソリも来てたのか」
「獄寺がこっちに来た後に、すぐ来たらしい・・・って、お前ら、なんで食ってるんだ!」
「いや、お腹減っちゃったし」
「華菜が血ぃ、吸わせてくれねーし」
「退屈だったし?」
「フィル、何故最後が疑問形?イェンは物騒だし。ってか、私にも食わせろ」
「そもそも華菜様がはじめに食べるべきですよ」
そんなこんなで、ノッテファミリー陣営はもちを食べつくし、ツナとディーノは逃走したのでお開きとなりましたとさ
<あとがき>
久々の更新!テスト勉強期間中なのに、母親がいないのをいいことに書き上げました!
それより、なんだこの季節感のなさ。今、夏ですよー。正月まだですよー。
そして、並盛組とディーノとの絡みが少ない!ノッテの幹部のしゃべり方に特徴皆無!
ちなみにノッテ幹部を簡単にまとめると、柳緑→怪力、エア→幻術使い、イェン→ヴァンパイア(フレアとライバル)、アリス→唯一多少女っぽい、葵→華菜と親友、
フィルとフレアは今はまとめられるところなしと(ぇ