て、天使だっ!天使が舞い降りたっ!
標的18 ランキングフゥ太が現れた!
学校からの帰り道、私はあんまんを食べながら歩いていた
これは、ついさっき別れた隼人に買ってもらったものだ。腹が減ったと言ったら急にいなくなって買ってきてくれたのだ
太っ腹!(お前にだけな
今度なんか作ってくか〜、と思いつつあんまんをほおばっていると少年が、目の前から走ってきた
後ろには、スーツ姿の男たちがいる
「(あれって、トッドファミリーの奴らか・・・)」
そんなことどうでもいいけど。子供をいじめるやつはこの世から消えてしまうといいよ
「うわっ!?」
少年がちょうど目の前に来たところで、肩を掴み後ろに隠す
たった三人って・・・、並盛には恭弥もいるのにちゃんと調べてないな
あんまんの残りを飲み下した時、ひときわ背の高い男が話しかけてきた
「そいつを渡してもらおうか」
「貴様に指図されるいわれはないな」
「まあ、そう言うなって。おとなしく渡してくれりゃ無傷でおうちに帰してやるぜ」
そう言いながら手をボキボキ鳴らしている男を見て、はため息をついた
「さあ、とっとと「うっせぇよ、頭でっかちが。貴様のような下っ端と話している暇はないんだがな。こっちはお前らと違って忙しいんだ、このカスが」
風紀の仕事とか、母上に押し付けられた書類とか、風紀の仕事とか、母上に押し付けられた書類とか、(エンドレス
「んだとこのクソガキ!!」
繰り出された拳をよけ、背後に回り込むと首に手刀を叩きつける
続いて向かってきた二人の男のうち、根暗っぽい男の腹を殴り、ヤバめのセンスをした髪形の男の足を引っ掛け、地面と熱いキッスを交わさせた
所要時間20秒弱
「さすが姉!」
姉?
え、私にいつの間に弟ができたんですか。母上、酒豪なのは知ってましたが、貞操なしではないと思ってたのに!
これ振り向くのに1世紀かかるだろ!という速度で振り向いた
え、何この子。凄いプリティじゃねぇか(コラ
いつの間にやら抱きついてきている少年を見ていると、理性なんてものはゴミくずに見えてきます(ぇ
上目遣いの目の愛らしさで、私の理性はグラグラです(オイ
その後、許しを得て誘拐(嘘
「で、連れてきちゃったの?」
「あれだよ、捨て犬っぽかったから別にいいんだ」
「思いっきり人間だから!」
「けどってホントに子供好きなのな!」
「十代目がいらっしゃるってのに、変なもんを連れてくんじゃねぇよ!!」
右手にシャーペン、左手にノート、膝の上に少年
宅で、勉強会(というかまあ、主に山本とツナに教える会なのだが)を開いているのだが、がうっかりして勉強会を忘れていたので、少年もここにいるのだ
ま、覚えてても連れてきたけど(コラ
「姉は悪くないよ!マフィアに追われているところを助けてもらったんです!」
「マフィアに!?マフィアに追われてたって一体何者なの〜!?」
「ランキングフゥ太ですよ」
と、そこで紅茶を淹れていた白兎が帰ってきた
「マジでか。確か本名はフータ・デッレ・ステッレ、意味は星たちのフゥ太だよな?」
「うわぁ!やっぱり情報収集能力No.1のノッテファミリーはすごいね!」
「ノッテファミリーってそんなにすごかったの!?」
「ええ。ですが、大抵情報収集能力が高ければ、情報の管理が疎かになりがちですが、ノッテはかつて一度も漏れたことがありません」
「ついでに、ツナのテストの点数とかも調べられるな」
「プライバシーねー!!」
ちなみに、ツナの家の収入とかも調べられるよ(ぇ
頭を抱えているツナを放っておいて、フゥ太に言った
「フゥ太のランキングって百発百中なんだよな!こんなに可愛・・・、じゃなかった小さいのにすごいな!」
「えへへ!」
純度100%のフゥ太の笑顔がまぶしすぎて見れません(ぇ
「ってか、なんであの子の膝に乗ってるの?許せねぇな」(黒笑)
というか、後ろのツナのドロドロのオーラが怖くて振り返れません
前方南国、後方北極というある意味地獄な状況で白兎から流れる絶望のオーラに気がついた
びゃ、白兎がのの字を書いてるっ!
「か、様、酷いです・・・・・。私を差し置いて、ランキングフゥ太に浮気などっ・・・!!」
「あああああ!白兎すまない!いくらフゥ太が可愛くても、白兎に対しての愛情に比べたら天と地ほどの差もあるから!決して、浮気したわけではないからな!」
「様ぁ!」
ガシィ!
どこぞの熱血ドラマだよ!とツッコミたくなるような光景。といっても、二人とも美人の部類に入るのでメロドラマ的仕様になっております。これがWJ某忍者マンガの眉毛師弟となると、みんなが引きます
と白兎がお互いの愛情を確かめ合っているところで獄寺の声が響いた
「おい、ランキング小僧!ひとつ聞きたいことがある!
10代目の右腕にふさわしいランキングで、オレは何位なのか!」
やっぱりか
気持ち的にみると、一番ツナを慕ってるから1位だろうけど、実力的には・・・(何
「こんなときまでツナのこと聞かれるなんて、愛されてるねぇ」
「何かいろいろ誤解が生まれそうな言い方やめてよ!それにオレが好きなのは・・・」
というところでツナの言葉が詰まった
「分かってるよ。ツナが好きなのは京子だろ?」
「え、いや、あの、その・・・!(ちゃんも何だけど!」
青春だね(違
獄寺の質問はツナの右腕にふさわしいランキングで何位かだったが、白兎もいるということで、ボス(主人)の右腕にふさわしいランキングとなった
「いくよ。まずハヤト兄の順位は」
全員が固唾を飲む。
「圏外」
「なにー!!!」
「うわぁ・・・・。」
「ちなみに、白兎はブッチギリで1位だよ」
「当然ですよ」
さすが私の白兎!
当たり前、というようにお茶をすする白兎と、ショックのあまり体を震わせる獄寺
圏外って、1位からビリまで入ってないのかよ
「ランキング圏外なんてあんの?」
おま、自分の部下がショックを受けてるのを見て、慰めの一言もないのかよ
「ランキング圏外だなんて言ってないよ
大気圏外だ」
「「「(地球の外ー!!)」」」
今にも灰と化しそうな獄寺。忠犬ではなく駄犬になり下がった瞬間(酷
「ハハハ!面白ぇー奴だなー!」
相変わらず笑っている武は、お前は鬼なのかと聞きたくなるわ!
「さすがランキングフゥ太だわ!見事なランキングさばき!
でも、大事なのは愛よ。」
「ヒイイイイ、ビアンキー!!!」
「ぎゃぁぁぁあぁああ!!」
不意に聞こえたビアンキの声に、その姿を探せば頭上に浮いてました
ホラー系とか本気でダメだ!
髪の毛がメドゥーサみたくなびいてます
そして、獄寺はダブルパンチで石化
「この際、愛のランキングを作って、誰が誰を愛してるのかハッキリさせましょ」
なにこの想定内兄弟
結局、ランキングを作ってもらうことに
「じゃあ、姉からいくよ」
「え、なんで私から?」
「まあまあ、いいじゃねぇか!」
「いや、別にいいんだが」(いいのか
うん、1位が誰だか分かってるしな。
ちゃっかり膝上の定位置に収まった白兎の頭をなでながら、紅茶をすする
あ、今日はダージリンのオータムナルか
ミルクを入れようと思ったところで奴はやってきた
「僕も興味あるね」
「ブッ!」
窓から華にピーターパン・・・、じゃなかった、雲雀恭弥登場
驚きで紅茶を噴出
不法侵入だと警察に訴えようにも、逆に警察が謝りそうな気がするよ
「ワォ、君もっと女としての自覚持ったら?」
「登校初日から男と間違われたのに、女の品格とか気にしてられるか」(気にして下さい
「全く、風紀委員長様は玄関から入ることも出来ないほど、低能な方なんですか。ちゃんと靴を脱げ」(黒笑)
そのまま入ろうとした雲雀は、白兎の絶対零度の笑みに気押されたようで、窓枠に靴を置いた
ってか、玄関に靴置けって
「く、黒い・・・!」
「あの雲雀が、言うこと聞いてるぜ・・・」
「さすが白兎さんです!」
驚くことでもないと思うが
なんだかんだで、並盛フルメンバーが揃ってしまったが、いいか
「じゃあ、姉が愛してるランキングいくよ」
息を飲む一同(白兎&除く)
「1位は
内藤ロンシャン」
「「「「「「「はぁぁぁああぁああ!!??」」」」」」」
あ、あいつが・・・・!?
嘘だぁあぁああ!あいつと同じクラスだし、その前にも何度か会ったことがあるが、第一印象がウザいだったやつだぞ!?
それは、愛情の裏返しだったのか!?私は、そんな捻くれた奴だったのか!?
そもそも、1位って白兎のはずだよな!?
あまりに、予想外なことに、機能停止
そして、白兎崩壊
「フフフフフ、この私から様を奪うなんていい度胸ですね。刀の錆にしてくれます」
「え、白兎さん。どこへいらっしゃるのでしょうか?」
「様、トマゾファミリーなんて、この世から消去したほうがよろしいですよね?」
「ダメだ!一応、仮にも、多分クラスメイトだしな!」
「心配ありません。DNAも残しませんから」
「白兎、それはオレも思ってたところだぜ」
「そもそも、潰す予定だったんですからいいですよね、十代目」
「三人ともがんばって」
ちょ、ツナさん止めて下さい
そして、一番意外な人物
「おおーい、フゥ太君?なんでランキングブックを構えてるのかな?」
「内藤ロンシャンって、マフィアのボスランキングで最下位近くにいるから、僕でも殺れると思うんだよね」
「ちょ、純粋で可愛いフゥ太はどこへ!?やだな!この人たち!!恭弥、皆を止めてくれ!!」
さすがに、恭弥が言えば全員思い留まるだろう、と思った私が馬鹿だった
「、何言ってるの。あんなやついなくなった方がマシでしょ」
「おいぃぃいいぃい!!確かに、いなくなれとか思ったことはあるけどな!?(あるんだ
一応、お前の好きな学校の生徒だぞ!?」
「僕が好きなのは、学校であって生徒じゃないから」
「人を何だと思ってるんだよ!!」
トンファーから棘まで出して、窓から出て行こうとする雲雀を必死に止めながら、全員を思い留まらせる方法はないかと考える
そんな都合のいい方法あるのか!?
ふと、雲雀の肩越しに外を見ると、あることに気づいた
「あ、ほら!外雨だからな!?」
「雨が血流してくれるな!」
「おい、コラ、武ぃぃいぃいい!!」
この人ほんとにカタギなのか!?笑いながら殺人予告って早々できるもんじゃないよな!?
雨のことを言っても、全く暴走が止まることのない並盛フルメンバーだったが、その言葉に反応したのはフゥ太だった
「雨?」
何が起きたのか分からないが、急にビアンキ含め宙に浮いていた物が落ちた
そして、崩れるように横になるフゥ太
「フゥ太!どうした、具合でも悪いのか!?」
「たるい。僕、雨に弱いんだ・・・
雨なんかキライだよ。ランキングの能力がデタラメになっちゃうし・・・」
「「「「本当(マジ)(か)!?」」」」
全員が黒いオーラを引っこめ、フゥ太に問いただすところは圧巻でしたよ、母上
そして、どうにかこうにかトマゾファミリー存命
「にしても、なんで皆怒ってたんだ?別に、私が誰を好きだろうが関係ないだろうが」
雲雀の後ろに乗り、傘を差しているのは、今日一番の苦労人だ
他の全員には傘を貸したものの、雲雀はバイクだったので、傘をさせないからついていくことになったのだ
その時、全員が反抗したが
「なぁ、恭弥なんでだ?」
「なんで僕に聞くのさ」
「いやー、恭弥も怒ってたから同じ理由かな、と」
二ヤリ、と笑うの顔はいつになく綺麗に見えた
雨にぬれても変わらない。清潔なシャンプーの匂い
「・・・いつか僕のものにしてみせるよ。」
「ん?恭弥、何か言っか?」
「別に。学校着いたら、仕事手伝ってもらうから」
「な!おま、もうこんな時間だぞ!?時間外労働はしないぞ!!」
「へぇ、じゃ明日の分にまわしとくよ」
「恭弥ぁ!?」
<あとがき>
な、長かった!だって、ヒロインがフゥ太に靡くからいけないんだ!(書いてるのお前
ヒロインは、雲雀のものになるのでしょうか?といっても、それはアンケート次第ですが・・・。あと、少しで1位に追いつくぞ!頑張れ雲雀!
というか、最近(というか今週)の山本がかっこいい!もう相手を山本に(待てコラ
そして、人気投票やってます!REBORNヒロインにも清き一票を!