今回は、我が家のナッポじゃなくて、変たじゃなくて、居候を紹介します。

 

 

 

 

 

我が家の居候を紹介します

 

 

 

 

朝の8時、休日でしかも風紀委員の仕事もないというまれに見る、いや、並中に入ってから初めてと思われる日に、私は白兎と共に、台所に立っていた。

まだ新しいシンクの上には、来たばかりの頃には考えられなかった程の皿が広げられていた。

というのも、

 

男二人可愛い可愛い癒し系美少女変態ナッポー

 

が、増えたからである。

「華菜様、これをお願いします。」

「あー、分かっぎゃぁぁあああぁあ!?」

あぶ、危ねっ!包丁が足の1cm横に落ちたよ!?

白兎から渡された野菜を切ろうと包丁を手に取ると、腰の辺りに尋常じゃないほどの衝撃を受けた。

1cm横とは言ったが、実際のところもともと足があった場所だ。

「華菜の腰って抱きつきやすいれすね!」

「やめろ、極限やめろ。某ナッポーを彷彿とさせるからやめてくれ、切実に。」

 

 

居候プロファイル1 城島犬

ふざけた感じに反して意外に気の利くやつだったりする。今だって、コップを出してくれたらしく、皿の横に置いてある。

スキンシップが過剰なところは、悪気があるわけではないらしく、白兎にしては大目に見ている。

 

 

「華菜様からいい加減離れてくれませんか?」(黒笑)

といっても、手が出るスピードが遅いだけで毒の量は変わらなかったりする。

ってか、その手にある包丁はあきらかに犬を狙ってるよな?

すると、内心冷や汗ダラダラな私の腰から、文字通り冷や汗ダラダラな犬が離れた。

「げ、柿ピー!何するびょん!」

「・・・白兎を怒らせると、後が怖いよ?」

 

 

 

居候プロファイル2 柿本千種

背の高い猫背の少年。平日になると、風紀委員の仕事がある私に代わって朝食を作ってくれたり、掃除をしてくれたりするので、白兎には主夫の鏡と呼ばれることも多々ある。

犬が柿ピーと呼ぶのは多分、柿の種からだと思う。

 

 

 

「お、千種サンキューな。犬が抱きついてくると、いつ白兎の手が滑るか分からないからな!」

「別に・・・」

冗談にも聞こえない発言を笑顔とともに言うと、千種は顔を背けた。

え、私の笑顔って気持ち悪いか!?(違

これが、居候メンバーの二2人。残るは2人。

不意に階段を誰かが下りてくる音が聞こえたので、振り返る。

「La mia principessa adorata,Dokuro(私の愛する姫、クローム)!!」

 

 

 

居候プロファイル3 クローム髑髏(凪)

私の白兎に次ぐ愛人ですvV事故により、右目と複数の臓器を失ったが、可哀そうなことに変態ナッポーにより、延命。(エアだったらよかったのに・・・)

クローム髑髏の名前は、六道骸のアナグラム。部下にも自分の名前を入れるって、どんだけナルシストなんだよ。

 

 

 

腕を広げて、さあ!というように笑顔を向けると、クロームはあろうことか踊り場から大ジャンプ!

「うおぉう!どうしたクローム。いつになく活発だな。」

半分驚きつつも難なく受け止めると、違和感がしたが気のせいか?

肩の辺りに顔を埋める形になったクロームは、顔をパッと上げると私を見つめた。

か、可愛い!うるうるした目がなんとも言えない!ちょ、理性が保てるか心配なんだが!(オイ

「華菜・・・。なんで朝会いに来てくれなかったの・・・?」

「え?いや、紅茶を持って部屋に行ったが?」

そう、私は朝起きてすぐに白兎も含め3人で紅茶を飲もうと部屋に行き、実際一緒に飲んだのだ。

そのあと、イタリア語の勉強をしていたクロームに分からなかったところを教えてやり、朝食を作るからと下に行ったのだ。

違和感はますます強まった。

「私、残念だった・・・。可愛い可愛い華菜のパジャマ姿が見損るなんてっ・・・!」

「は?」

「腐れナッポー!死ねぇ!!」

ビュッ!

カッ!

白兎から放たれたクナイは、クロームの髪をかすった!

「ななななな何するんですかアルコバレーノ!この美しく、可憐で、まるで触れれば壊れてしまうガラスの花のごとき華やかさを持ち、かつ海のような力強さもある、女神も(以下略)な華菜の顔に傷でもついてしまったらどうするつもりですか!?」

 

 

 

パープルリスト(変態リスト)ナンバー1

最も問題の居候。変態、いや、ド変態ナッポー。クロームを助けてくれたことに感謝はするが、絶対に礼は言わない方がいい。

調子に乗って、変なことを要求してくるからだ。

 

 

 

「大丈夫ですよ。華菜様には例えボンゴレに将来変態が蔓延ろうとも、絶対に当てませんから。」

そういや骸は守護者だったよな。

「そんな保証はないでしょう!?あと少しでもずれてたら、華菜の額に当たってましたよ!!」

「あなたがクロームの体に入ってさえなければ、あなたに命中させたんですがね。クロームだったので、トドメを刺すのを思い留まっただけですよ。」

「くっ、華菜助けて下さい!」

私に顔を擦りつけてくるクロームin骸。私の超直感は見事的中したらしい。

「ま、まぁ、白兎。骸は一応まだあんまり動けないんだから、大目に見てやらないか?」

「華菜!」

あ、表情が少なかったクロームの満面の笑みとかいうのもレアかもな。

というような不謹慎な考えを持ちつつも、一応弁護してやる。

「骸様・・・、変態ですね・・・。」

「変態だびょん。」

半分空気になりかけていた千種と犬の呟きは私の心の声と同じです。(ぇ

「はっ、駄目に決まってるじゃないですか。」

私の勇気を振り絞った弁護さえも、あっさり玉砕。

クロームと結構息が合っていたので、骸がクロームの体に入ってるのが相当お気に召さないらしい。

「あなたの主人が言ってるんですからいいでしょう!?」

「駄目なものは駄目です。さっさと出てかないとアレをしますよ?」

アレって・・・、アレか?

「え、マジでアレやるのか?」

「アレって何ですか?」

「白兎プレゼンツ!ブート・ジョロキア擦りこみの刑・・・(脅)」

「ブート・ジョロキアって何れすか?」

「ハバネロの辛さを2倍超すと言われるめっちゃ辛いトウガラシだよ・・・。」

「ちなみに肌につけただけでもヒリヒリしますよ。」

「ほ、ほへー・・・。」

「・・・で?」

「それを傷口に塗りこむということです。」

クロームin骸が固まった。ちなみにすでに、白兎の手には赤い粉末をビンに入れたものが握られている。

邪悪ななのにめちゃくちゃ可愛い笑みを白兎が浮かべた。

「骸、いい加減で手った方が身のためだぞ。前にうちの幹部でやられてる奴を見たけどな、半泣きってか、号泣しかけてたからな。」

ノッテの幹部が泣くということは相当なものだ。母上もそれを聞けば顔が青褪める。

「クフフフフフフフフフフフフフ・・・」

「長っ!」

「クハハハハ!やってみなさいアルコバレーノ!この体はクロームのですよ?あなたにそんなことできるんですか?」

わー、とりあえず笑いがウゼェ。

「骸、お前バカだろ?」

「そうですね、あえて言うならば華菜バカと言ったところでしょうか?」

「もう脳外科逝け。まさか白兎がクロームにそんな拷問するわけないだろ?」

白兎の高笑いが遠ざかっていく。

そう白兎は骸の体がある2階へ行ったのだ。

「お前の体狙ってんだよ。」

「ちょ、待って下さい。これから僕は予定が詰まっているというのに!!」

「お前、そんなに動くなって言われてんのにどうする気だ?」

「憑依すればその体は僕のものです。それに実体化すれば問題ありません。」

「私は問題大アリ何だが?」

「クフフフ、さぁ華菜!僕と夜をともに「あ、白兎帰ってきた。」

コイツはもう死んだな。

そのあと、白兎に祓われ元の体に戻った骸の悲鳴が響いたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

「アルコバレーノ・・・、恐ろしいですね・・・。」

「あー、はいはい。もうこれで懲りるんだな。」

「このくらいでめげる僕だと思、いっ!?」

こいつは自殺願望者なのか。

ため息をつきながら、真っ赤になってこっちにくるよりもひどくなった傷を拭うと、案の定トウガラシがしみたらしい。

白兎にケンカ売るからこうなんだよ。地味に(?)復讐者の牢獄よりひでぇ拷問だよなコレ。

骸は半分涙目だ。

なんか流石に痛々しかったので、ハンカチで拭ってやる。

「華菜は優しいですね。」

「そうか?皆こんなもんじゃないか?」

「もうこれは結婚するしかないですね!!」

「なんで!なんでそうなるんだよ!?」

「華菜からの愛はしかと受け止めました!さあ、華菜。式をあげましょう!」

恋人ってところ抜かしてるよ!なる気なんて、うちの埃ほどもないけどな!(白兎と千種によるゴミとの攻防のおかげ)

取り敢えず白兎と千種にはお礼を言っときます。ありがとう。ついでに目の前でとんでもないことをのたまってる地球外生物も除去してくれると、私は、いや、世界中の生物が幸せになれます(ぇ

「クフフフフ、華菜、ウェディングドレスはどうしますか?思い切ってミニスカなんてのもどうですか!?」

「お前もう一回輪廻巡ってこい。ついでに一生帰ってくるな。」

脳みそがアクロバティック飛行を始めた奴は放っておいて、部屋から出ようとしたとき、自分の格好が目に入った。

な・・・!?

「やはり立つ姿の方が、全体像が見えていいですね。座っているときの見えそうで見えないところもいいですが。」

「ハハハハハ。む〜く〜ろ〜?何なんだ、私のこの格好は?」

この部屋に入るまでは、確かにズボンにシャツといった格好だったはずだ。だが、今の格好は

フリッフリのエプロンに、激ミニスカート。

コノヤロウ、くだらないことに幻術使いやがって。

私は、近くの机にあった注射器を取り上げた。

「え、ちょ、華菜?その手にあるのは何ですか?」

「大丈夫だ。ちょっと意識が混濁する弱い毒だからな。」

「それって全然大丈夫じゃないじゃないですか!!むしろ危険ですよ!?」

「大丈夫だって。私が毒の耐性つけ始めたとき、緊急に病院に搬送されたくらいだから。」

「えええええ!?」

 

 

これで我が家の居候&故・六道骸の紹介を終わりにします(ぇ

 

 

 

 

<あとがき>

Joker様からで、ナッポ骸でギャグでお送りしました!

ちなみに、ナッポーは死んでませんから。あいつはG並の渋とさですから(ぇ

最近気づきましたが、白兎はあまり出さない方がいいようですね。あの方は、華菜命!なんで絶対にVSになる模様。

そして、何故か白兎が勝ちそうになって、路線変更に苦しみます(アホ

返品は、年中無休で受け付けておりますので、煮るなり焼くなりナッポーにあたるなりお好きにどうぞ!(骸を生贄に

リクエストありがとうございました!これからも、*現実逃避*とヘタレた管理人をよろしくお願いします!