公園にパイナッポーが生えてました(ぇ

 

 

 

 

 

 

標的01 南国果実との出会い

 

 

 

 

 

 

「あー、平和っていいなー」

のんびりと欠伸をしながら歩いているのは、並盛中第2のアイドル

何時もなら、と紹介するところだが、今日は制服のまま買い物に行ってしまったので男装名で

今日は白兎とケーキでも作ろうと、小麦粉やら砂糖やらを買いに行っていたのだ

「にしても、最近小麦粉の値段上がったなー」

時事問題はやめて下さい

イタリアにいたときは、あまり買い物には行ったことがなかったし、値段にもあまり頓着しなかった

ま、最初はかなり戸惑ったけど白兎がいたからな

風で乱れた髪を手櫛で直しながら、公園の前にさしかかる

「・・・あれ?」

あの制服は、黒曜中だったよな?この前、あんな感じの制服を着た奴を見ながら、雲雀にあそこは風紀が乱れてる、とかなんとか言ってたからな

他の学校も気にしてんだなって思ったが、並中に影響するのが嫌だっただけらしいが

半ば俯き加減なので顔は見えないが、黒髪でなんだか奇妙な髪型だ。何か思い悩んでいるのだろうか

「・・・ちょっと遅れても大丈夫だよな?」

そう呟くと、少年のもとへ足を向けた

足音と気配を消して後ろから少年に近寄る

 

 

 

ピトッ

「わぁあぁ!?」

「おーぅ、どうした少年。って、どっかのおっさんみたいなセリフだな」

後ろからこっそり近づいて紅茶を首筋に当てれば、思った通りの反応で思わず二ヤリと笑ったが、自分の言い方があの変態闇医者みたいだったのでダメージをくらった

将来アイツみたいになったら本気でどうしよう。いや、暗殺業を生業としている人では腕は尊敬してるけど、中身は絶対に真似したくない

黒曜中の少年に自販機で買った紅茶を投げると、綺麗にキャッチした

「あ、あの・・・」

「貰えるモンはとりあえず貰っとけー」

そういいつつ自分の缶を開け、紅茶を喉に流し込んだ。やっぱ白兎が淹れたヤツが一番うまいな。あ、そんなこと言ってたら会いたくなってきた(一緒に住んでるだろ

今初めて気づいたが、少年はオッドアイのようだ。右は赤で左は青

うん、そこまではいい。ただ、

パイナップルヘアーってどうよ

後ろから見たら、まんまパイナップルだよ。ツナより未知なる髪型じゃねーか(ぇ

「どうかしましたか?」

「え?あ、えーと・・・、その目は自前か?」

突然黙り込んだを不審に思ったのか、問いかけてきたパイナポー君(あ、これ言いやすいな)にまさか、その髪型はパイナップルをイメージしたんですか?と聞くわけにもいかず、その場しのぎの質問をした

すると、どことなく少年(けど少年と呼ぶ)の雰囲気が冷たくなった

「そうですが。何か?」

「いいや?ジャッポネーゼで目が黒くないのは珍しいし、綺麗だな、と思っただけだが」

その雰囲気が暗殺者のそれに、しかもかなり熟練した者に限りなく近かったので、微笑みながらも警戒態勢をとる

ところが、少年は肩透かしをくらったかのように驚いた顔をした

「どうかしたか?」

「いえ・・・、不気味だとは思わないのですか?」

「は?なんで不気味なんだ?すごく綺麗な目をしていると思うが・・・」

これは本心だ。別に相手を煽らないようにとかそう言うわけじゃない。それに容姿を褒められるのは誰でも嬉しいはずだ。母上並に、言葉を選ばなくてはいけない人間じゃなければ大丈夫なはずだ(綺麗な目と言えば、暗に自分は醜いと言っているのかと殴られる)

というか、こっちも驚いてベンチから落ちるとこだったよ

それが面白かったのか知らないが、少年は「クフフ」と変な笑い声を洩らした

「貴方は面白い方ですね」

「面白いか?」

私はお前の趣味が面白いと思うよ

という言葉は心の隅に押しやって、チラッと腕時計を見た

「もうこんな時間か。じゃ、そろそろ私は行くな。ああ、そういや名前はなんて言うんだ?」

「六道骸です。貴方は?」

「私は様〜!どこですか!?」

いきなりバレたー!!

恐らく、遅くなったを心配して探しに来たのだろう

隠してたわけじゃないんだけどね。男装してるから説明がめんどくさいんだよ!

「貴方は女性、ですか?」

「あ、えー、まぁな」

「それでは結婚しましょう!」

は?

ぴしりと音を立てて全機能が停止した

何言ってんだよコイツ

「恐らく空耳だと思うが、今変な発言が聞こえたが」

「クフフ、何度でも言ってあげますよ。僕と結婚しましょう!」

ええええええ!!??ちょっと待てぇぇぇええぇえ!!??

何かすごいキラキラした顔で言われてるけど、この人頭おかしいよな!?つーか、恋人とかそういう過程はどこに!?

「嫌だ、私はまともな人間と結婚するって決めてるからな。貴様と結婚するくらいなら兄上の方がいいわ!!」

「それなら僕ほどまともな人間はいないじゃないですか!!」

貴様がまともだったらあの最凶風紀委員長もまともだよ。全人類まともだよ

恐らく世界で一番似合わないことを力説している骸を放っておいて、その場からの現実への帰還を図ろうとしたが、それは叶わなかった

ガシィ

「クフフフフ、貴方と僕は運命という赤い糸で結ばれていたに違いありません!貴方が僕を見つけたのは、僕に運命を感じたからなんですよ!!」

「違ーよ!主にお前のナッポーヘアーのおかげだよ!!」

「さぁ!誓いのキスを!」

「話聞けぇえぇぇええぇえ!!ぎゃぁぁああぁあ!!ちょ、誰か助けろぉぉぉおおぉお!!!」

「てんめぇぇええぇえ!!死ねぇぇぇええぇえ!!!」

ドッスゥ!

「グフッ・・・!!」

変質者以上の発言をぶちかますナッポーに核ミサイルが激突

あの素敵な頭が地面にめり込みました

ナッポーの頭から華麗に一回転しての前に飛び下りたのは

「白兎ぉ!!助かった!!ホントにありがとう!!」

様の危機とあらば、海の底だろうが、地平線の果てだろうが、宇宙の果てだろうが、変態が蔓延るところだろうが駆けつけます!!」

「変態のところはやめてくれ。お前がそんなとこに行かれたら私はどうすればいいんだ!!」

とまぁ、いつものノリだと思った皆さん。違います。毎回白兎への愛は進化してるんです(ぇ

「ところで白兎。あの変態死んだんじゃないか?」

「大丈夫です。変態の生命力はゴキブリ並みですから。9割以上殺す気でしたけど」(ボソッ

最後の発言は聞かなかったことにして、その後無事に家に帰還した

 

 

 

黒曜ヘルシーランド

「骸さん、どうかしたんれすか?」

「クフフフ・・・」

「骸様?」

・・・。素晴らしい方でしたね。犬、千種、、いえ、を探して連れてきて下さい。ああ、もちろん無傷で」

写真を取り出し、二人の前に突き出す

そこには、銀髪に紫の瞳の人物が写っていた

「彼女には僕とともに見てもらいましょうか

 

この醜い俗界が、美しい血の海に変わるのを」

 

 

 

<あとがき>

やっと黒曜編第1話!

初め骸がまともだな、と思った方、大丈夫です。あいつは変態以外の何者でもありませんから(ぇ

骸を書くのは何気に楽しかったりします(笑

 

 

スクロールで拍手レス↓

6月27日22:58 「やった!面白い★続き読みたい!!」と送ってくださった方

こっちがやったですよ!!続きが読みたいなんてっ・・・、恐縮です!

コメントありがとうございました!!

7月2日18:00 種梨緋月

甘を書いたのは初めてなのと、書くのが苦手なのに気づいたやつだったので面白いと言って下さって嬉しいです!

これからもがんばっていきますのでよろしくお願いします!

コメントありがとうございました!

7月7日16:48 「ここの小説は全てとっても面白いです!これからも頑張って下さい!」と送ってくださった方

全てですか!私の拙い文章を褒めてくれるなんて!今なら雲雀さんにも勝てる気がします!(ヤメロ

コメントありがとうございました!

7月27日13:24 「連載をいつも楽しみに見ています。これからも、がんばって書き続けてください。応援しています。」と送ってくださった方

応援ありがとうございます!連載の更新頻度はまちまちですが、楽しみにしてくれるなんて!おっしゃ、頑張るぞ!

コメントありがとうございました!

8月8日10:42 「いつも更新されるのを、楽しみに待ってます。これからも頑張って下さい!!」と送ってくださった方

こんな管理人が書く文を楽しみに!感激の極みです!応援もありがとうございます!

コメントありがとうございました!