追うならもっと可愛げのある子を選べばいいのに・・・
お前の目は節穴かっ!!
標的04 生まれて初めてストーカーに会う(違っ
はバイクで走っていた。おまけに携帯をかけながらだ
かなり危険だと言えばそうだ。おまけに年齢的にバイクに乗れるような年代ではない
では、なぜ先ほどまでに3回白バイとすれ違ったのに何も言われないのか
その理由は実に明確だ
なぜなら、
並盛中風紀委員の学ランを着ていたからである
つまり、は風紀委員の権利をフルに乱用活用しているのである
『いいから一回来て』
「はいはい」
全く、なんてわがままな息子だこと!(誰
なんて言うツッコミは、心の中に押し込み素直に返事をしたが、さらさら行くつもりなどない
仕事が終わってから行っても大丈夫であろう。咬み殺されることを覚悟の上でな!
そんなことを考えていたものだから、頭上にさした陰に気がつかなかった
「分かりまし、うお!?」
サイドミラーを見たところで、初めて人が見えた
ドゴォ!!
「あ、あっぶなー・・・」
すんでのところでブレーキをかけ、間一髪で避けることができた
犠牲となったコンクリートの地面は隕石衝突後のようにクレーターが。まあ、私もブレーキに失敗したら二通りの意味でクレーターができただろう
「(まさか、母上からの刺客!?)」
今度は、本気で頭をかち割りに来たのかと本気で心配になる。あの人はやると言えばやる。実の子供でも殺すと言えば、必ず心臓を止めやがる
あれ、じゃあ私は何回川の向こうのご老人達を見たんだ?
現実逃避をかまそうとしたが、母上からの刺客ならばボケッとしてたら確実に殺られる
「何か用か?」
たん、とバイクから降りると鋭い目つきで少年を睨んだ
少年を送りつけてくるのは、かなり珍しいことと言える
ぼさぼさの金髪、前髪はピンで留めており、顔を横切る大きな傷跡。下はだらしなく垂れており、どことなく犬を連想させる
・・・明らかに母上のタイプからは程遠い
ならば、貧民街 から有望そうな子を引き取ったのか、抗争孤児でも見つけたのか
だが、そこで、一つ思いついた
どっかで見たことあるな?
「やっと、見つけたびょん。」
これは明らかに違う。母上の差し金ではないし、コイツは・・・
脱獄者の一人、城島犬だ
あっちから来てくれるとは運がいい。一人に見つかれば、芋づる式に全員の居場所が分かるだろう
特に、城島と柿本という少年は昔から六道についていた
は思わずニヤリと笑った
「ずーっと追ってんのに、バイクに乗ったりすんから大変だったびょん」
「は?ずっと追ってたって・・・、このストーカー!!」
「はぁ!?どこをどーとったらそうなるびょん!!男をつけて何が楽しいびょん!!」
じゃあ、女なら楽しいんですか、このド変態(お前も女
いくら何度も捕まえた相手だからと言って、何度も脱獄した奴だ。侮ることなど素人のやることだ
こっちが相手を知ってることを分からせない方が打倒だな
そこでは犬の服装を見て驚いた
カーキ色の制服
「黒曜中の奴か・・・」
そういえば、思い出したくもない記憶の奥底にそのことが埋まっているような・・・
そんなことを死人ばりに顔を青ざめさせながら、犬を見ていると彼が入れ歯のようなものをはめた
「(この歳から総入れ歯!?)」
半ば引いていると、見る間に犬の容姿が変わっていったピンははじけ飛び、金だった髪は茶色に変わる
前々から知っていても。初めて見て、驚かないものがいるはずがない
「っ!?お前」
言いきる前に、犬が飛びかかってきた
難なくかわしたものの、手に持ったままだった携帯は少年に弾き飛ばされ、ガシャンという音とともに壊れた
「ああああああ!!おまっ、何しやがる!情報復旧させんのめんどくさいんだぞ!?」
「そっちにツッコむびょん!?」
他にどこにツッコめと!?
携帯の無念を晴らしたいところだが、この状態で戦うことはできない
はバイクの座席をあさると、あるものを取り出した
「ていこーしたって無駄無駄。どーせ、骸さんにとっ掴まん」
「くらえ!必殺、じゃなくて、決殺・ヘルメットぉぉおおおぉお!!!」
「ぎゃん!!」
犬の顔面にヘルメットがクリーンヒットぉ!!
犬は倒れた!は経験値が10増えた!(少なっ
はとりあえず邪魔にならないように犬を端に転がせると、何事もなかったようにまたバイクにまたがりエンジンをかけた
「ただいま白兎ぉー!!」
「様ぁー!!!」
※ここからお馴染みのシーンが続くのでカットします
「様、お仕事の方は?」
上目遣いでそう聞いてくる白兎は破壊力抜群だ
くっ、白兎の前では天使も裸足で逃げ出すだろうよ!
「それは、ちょっと忘れ物をしてな」
そう言いつつ、白兎の前で手を振ると納得したように頷いてくれた
白兎を抱き上げ頭にのせると、カウンターの上に置きっぱなしになっていた携帯を手に取った
先ほど犬に壊された携帯はプライベート用。今手に取ったのは仕事用だ。こちらが壊されていたら、私も母上によって壊されていただろうに
携帯を開くとキーを操作し、とあるプログラムを作動させる
表示された地図には赤い点が移動していて、その点は廃墟である黒曜センターに入っていった
「根城にしているのはここですね」
「んー、随分といいとこ見つけたもんだなぁ」
プログラムを切ると、そのままポケットに滑り込ませる
金具を外しふたを開くとシンプルな金色の指輪が入っている。はそれを手にはめた
「じゃ、白兎、行くぞ」
「はい」
いやー、久々の更新!申し訳ありませんでした!
ものの見事に予感は的中して、パソ禁にされてました。テストは赤点取らんかったのに・・・、謎だ(そういう問題じゃない
ちなみに私の必殺技は「必殺☆電子辞書」です(マジか
近々ジャンルが増えます。最近、アニメ化されたあれです。ほとんどの人が分からないと思いますが(当たり前)、期待せずにお待ち下さい
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9月3日 18:09「がんばれっっっっっっっっっっ」とコメントしてくださった方
あなたの言葉が頑張れる栄養源です!
コメントありがとうございました!
月宮歌恋様
私も愛してます(聞いてない)もうテンションがだだ上がりの一方です!
コメントありがとうございました!