死んだ犬に追いかけられたかと思ったら、土砂崩れで埋まってた動植物園に落ちておまけにさっきのストーカーもとい刺客と運命的な再会だなんて私運ねーな!!
標的07 城島犬・・・?
「ちっげーよ!!誰が好きで男なんかストーカーするんらよ!?」
「じゃあ女ならいいのか?」
「それ以前には女だろー?」
「それもそうだな」
じだんだを踏んでいた犬がぎょっとしたように静止する。視線が顔からどんどん下がっていき、最終的に胸のあたりで止まる。胸で男か女か判断するのもどうかと思うよ?コルタみたいに貧乳だったらどうするんだ
「お・・・、女?は男じゃないびょん!?」
「ちなみにってのは偽名で、男で通ってるのは横暴という名の不可抗力だ」
犬は遠い目をして笑いだしたに若干引き気味のようだ
なんかそのままトラウマワールドを繰り広げる寸前なを突然山本が引き寄せた。見上げた武の顔は般若のようだ。笑ってるけどな!
「へー、俺の女をストーカーするなんていい度胸してんじゃねぇか」
「違う。断じて違う。お前の女じゃないよ」
黒曜に来てから微妙にブラックさが増してる気がするが、恐怖の笑みを浮かべている山本に犬は全く気付いていないようだ。逆に犬は好戦的な笑みを浮かべた
・・・うわーい、戦闘だー(現実逃避
「そんなら無理にまで掻っ攫うまでびょん。柿ピー寝てるし、命令ねーし、やることねーし、超ヒマだったの。骸さんも待ってってから」
やっぱりいるのか。というか、その名前を聞くと毎回寒気が走るのは何故だろう
そこまで言うと犬が急に飛びかかってきた。それを避ける為にと山本は左右に別れたが、犬はどちらかに飛びかかることなく跳躍すると壁を足場にまた飛んだ。反対側の壁に移ると今度は勢いよくに飛びかかってきた
すかさずタガーを抜いて振り払うもののどうしても男と女では力の差がある。認めたくないけどな!!
一瞬よろめきその間体勢を整えた犬は、再びに飛びかかったがタダで喰らうではなくタガーを犬に向かって横に払おうとした
「払おうとした」ということはできなかったわけで。かといってケガをしたわけでもない。というか城島犬が重傷です
なんか痙攣してるよ!?何、何が起こった!!
ここは駆け寄って生死を確かめるべきなのか、それとも止めを刺すべきなのか非常に迷ったが、拳からだらだら血を流している山本が目に入り唖然とする。この人攻撃されてないはずだよな?あれ、なんでだ
考えてみれば犬が倒れる直前、犬の頭に何かが振り下ろされた気がする。ということは、手が裂けるほどの勢いで頭を殴ったのか。っていうか武器使わなかったのか。あ、こっちの方が酷いか
「とりあえずロープで縛っとくか」
痙攣してるんだから縛らなくても動けないだろうよ。動いたら動いたで命に危険が及ぶ気がする
このとき真面目に武が腹黒だと確信を持ちました(作文か
「これでいいでしょう」
「わりぃ」
「ほんとに。何が悲しくて様以外のヤツを手当てしなければならないんですか」
「治療する人間の吐く言葉とは思えねーのな」
「白兎、すまないな。仕事を増やしてしまって」
「様が謝ることではありません!この馬鹿が勝手に怪我をしただけです!」
白兎と武の腹黒さが留まるところを知らないよ
武の拳の血はやはり城島を殴った際に、城島の頭蓋骨と拳の骨がミスマッチして皮膚がパックリ裂けてできたものらしかった。この様子なら城島犬が脳震盪を起こしていてもおかしくないだろう。なんかとどめ刺しといたほうがよかっ(強制終了
今だ一般人臭さが抜けない武にケガをさせるとか、ノッテの名が廃るな。守れなくてどうする
自嘲気味にため息をつくと、それに気づいた獄寺が私の頭に手をのせた
「メガネヤローは寝てるみてーだし、アニマルヤローは倒したんだ。野球バカもそんなに重傷じゃねーんだから良かったじゃねーか」
やけに優しい口調の獄寺に驚いて顔を見つめると、顔を背けられた。耳が赤いところを見ると、ツンデレが発動したらしい
「ププッ!めでてー連中だぜ!!」
突然響いた笑い声に一同ビクリと反応するが、穴の底に縛り付けられた犬の声と分かり、覗き込む
今回一番の学習は脳震盪起こしてもすぐ起きれることだ。ってか城島の頭からも血が出てたけど大丈夫なのか
頭蓋骨にヒビとか入ってても知らないよ
「ひっかかったなー!おまえ達に口割らねーためにオポッサムチャンネル使ったんだよん!!」
「おぽっさむ・・・?」
「オポッサム。有袋目オポッサム科の哺乳類の総称、南北アメリカに分布。死んだフリをするのが得意。ちなみに死んだフリってのは悪臭のある唾液で死臭、虚ろな目、微かな痙攣、さらには猟犬が加えて振り回しても正体を明かさないらしい。ま、するのはキタオポッサムだけらしいけどな」
「へぇ〜」
ツナの疑問に豆知識もつけて応答する。だからアイツの使ってるのはキタオポッサムチャンネルが正しいと思うんだが、と言いつつ犬の言葉にまた耳を傾ける
「でもよーく考えてみたらおまえ達に何言っても関係ないじゃん!!ぜってー骸さんは倒せねーからな!!全員顔見る前におっ死ぬびょ――ん!!」
「んだと砂まくぞコラ!!」
「甘いわハヤト」
犬の発言にイラついた獄寺が言ったとおりに砂をまこうとすると、ビアンキの静止がはいる
ヒュッ
カキン
ガスッ
「キャンッ!!」
何をするのかと思いきや、ビアンキはおもむろに近くにあった頭くらいの大きさの石を投げると山本がバットで打った
野球部のエースの名は伊達じゃないわけで、狙い違わず城島の頭に 大 命 中
城島の断末魔の声から下がどうなってるのか怖くて見れません。S○Wよりひどい有様になってるんじゃないかコレ
「ヒクヒクしてるけど、あれも死んだフリかしら」
「ビアンキ様さすがです。ついでだから墓を作ってあげましょう」
「待ってくれ白兎!!それは人としてどうなの!?」
「葬式代が浮くじゃないですか」
「確かにそうだけども!生け捕りって命令されちゃったから!」
「チッ、分かりました」
どこからともなく取り出したスコップで穴を埋めようとする白兎を止めることに成功したが、そこに何故かツナ達も加勢しようとしていたのは幻だと思いたい
<あとがき>
イタリア帰省編とオリジナルのところを早く書きたい。ここが一番すきなんで
TOPでやり残したことはやってしまおう(〆切は来年2月だけどね)共演夢企画やってます。HPを持ってなくても大丈夫なんで、興味のある方はメール送ってみてください
もうこの際メール送る瞬間に考えたキャラでもいいです。っていうか本人をキャラ化してもいいです(ぇ
ちなみにルーチェは、初めてインターネットで犬の名前を見たとき「いぬ」って読みました(本気と書いてマジと読む