どうも実はM・Mにコールドスープを破裂させられて、ありがとう電子レンジ様!とか思っていたです
ビアンキがいつの間にか習得した「千紫毒万紅」で、クラリネットは世にも恐ろしいポイズンクッキングとなり替わり、M・Mはノックアウトされた
なんかもうビアンキに触れるのも迷うようになったのは秘密の話だ
標的09 おっさんが制服着るともはやコスプレ
「ビアンキやっぱ恐るべし・・・・」
「さすがだなっ」
「・・・けっ」
「(これからビアンキの対処法どうしよう)」
十人もいないが十人十色の反応を示し、先に進もうとしたときだった
ザリッ、と砂を踏む音がしたのは
「あの強欲娘のM・Mがやられたのは実にいい気分だ」
「だっ、誰!?」
その声に反応して一斉に振り向くとそこには、黒曜中の制服を着た男が立っていた
手に持たれたノートパソコンに映っているのは、二人の少女
「京子ちゃん!!ハル!!」
驚きの声を上げたツナとは反対に、冷静そのものの男は廃墟の中でも比較的綺に壁が残っているところを指さすと、そこを見るように言った
それと同時に、大きく京子とハルの姿が映し出される
人質、というわけか
何も知らない二人の友人を見て、は唇を噛んだ
「てめー何考えてやがる!」
「あんたが次の刺客ね」
なんか凄く嫌だ。ぶっちゃけ骸って仲間見る目がないんじゃないか。40路前に制服って無理がある
「まーまー、おちついてと言ってるじゃありませんか。ちゃんと説明しますから
私の名はバーズ。その名の通り鳥を飼うのも趣味でしてねぇ
ご覧の映像はかわいい鳥達に埋めこまれた小型カメラから送られているものです」
映像の中のハルはイヤホンをつけているから英会話の勉強だろう。京子は花と了平について話している
食い入るように二人を見ていると、しばしば背後に影が映った
「ん?なんだ?二人のうしろにさっきから」
見とがめたツナが疑問の声を上げると、突如としてその影の人物がアップで映し出された
マスクをしたような顔つきの二人組
「気がついちゃいました?あれは」
「双子の殺し屋ヂヂ&ジジまたはツインズ
刑務所には10年間留置。その際ほとんど拘束具をはずされなかった凶悪殺人犯
だろ?」
驚くツナ達の疑問に答えるように話し始めたバーズだったが、それを遮るようにが喋り出す
二ヤリと笑みを浮かべたの顔は恐ろしいほどに美しく、狂気に満ちておりバーズは冷や汗が流れるのが分かった
「ええー!?そ、そんな」
「ま、バーズの言うことよく聞くから、アイツが何か言わない限り手出しはしなだろうけど」
ツナの叫び声と同時に、少女の顔が少し困ったような表情を浮かべる。攻撃してくるかと思った手は頭をかいている
気のせいかと思ったバーズは、また話し始めた
「よく知っていますねぇ。なら分かりますよね?
見てください。もうあなた達のお友達で遊びたくてしょうがないって様子だ・・・・ウジュ」
「あの子達に何をする気!?」
「ん―――?何もしやしませんよ
あなた達が私に従ってくれさえすれば・・・・・ね」
「いや、結局するんじゃ」
「ふざけんな!!」
バーズの言葉に激昂した獄寺は、すかさず胸倉を掴み上げた。もう今にも殴りそうな勢いだ
その軽率さと短気さをどうにかしないと10代目の右腕への道は遠いぞ隼人
「あいつらはカンケーねーだろが!!殺し屋を戻さねーとぶっ殺すぞ!!」
「おっと私には触れない方がいい。ほらお友達が・・・・・
バラされちゃいますよ」
「なっ!」
密かに獄寺の言葉に感動していた以外の視線が、モニターに向けられる
京子たちは今だ気づかずに、男たちの手がすぐ近くまで伸ばされる
「離れていても私は彼らに指示できる。お友達の命は私がにぎっているんだ
おまえらにガタガタ抜かす権利はないんだよ。二度と触れるなボケ」
「「「言われなくても触れねーよ(ませんよ)」」」
「いい歳こいて制服って何ですか。もうコスプレにしか見えないんですが
そこまでいくと目の毒ですよ。触れたらそこから腐りますよ。公害ですよ。訴えたら確実に勝てますよ」
「映像見せる為に取ってるフリ装ってるが、ホントの話これ盗撮じゃないか。ストーカーだぞ
どうせこの後、京子たちの映像見てニヤニヤするつもりなんだろーが。気持ちワリーんだよ。このコスプレ変態男が」
「涙目になってもマイナスにしかならねーな。なら可愛いけどな」
(白兎++リボーン)×毒舌=精神的ダメージ大(自殺の一歩手前です)
こんのイタリア男!と言いつつリボーンを抱きしめていると殺気放っている白兎を尻目に、バーズはマジ泣きしそうです
普通の顔なら慰めに行くけど、気持ち悪いだけだ
「っていうか、降参して京子ちゃん達を放すなり、オレ達にボコられるなり早くしてくれない?急いでるんだけど」
「・・・・・分かりましたよっ」
言葉攻めに負けかけたバーズは、半ば投げやりに言った
「では、お仲間でボンゴレ10代目をボコ殴りにしてください」
そんなバカな
ボンゴレ継承者を殴れって言うのか。そんなことしたらT世に呪われるよ(ぇ
唯一の頼みといえば10代目がツナとバレていないことだったが、柿本が目を覚ましたらしくそれももうダメだ
全く、何もかもうまくいかないな
こんなザコに足止め食らうとは。ホントに嫌になる
はぁ、とため息をついて頭に手を当てる
「まあ、断られても私は困りませんがね」
「!?」
くっそ、]世を殴るなんて、殴るなんて・・・
「できるわけないだろぉ!!」
バキィ
「ふげっ!」
「!?」
の拳がツナの顔面にゲットイン
割と力を入れていたので、ふっ飛ばされたツナは地面を滑る
前振りもなしにツナを殴ったに対し、状況把握のできない山本と獄寺は呆気にとられるばかりだ
っていうか、急展開すぎるだろ by.フラム
「おまっ、言ってることとやってることが違うだろーが!!」
「闘魂注入の意味も兼ねてだな」
「答えになってないのなー」
パワーセーブしたんだからいいじゃないか(そう言う問題か
どちらかというと地面を擦った時のケガの方が重傷のような気がするが、頬を押さえているので平気だろう
まあ、口の中が切れてるくらいだろうな
「ツナ、平気か?いきなり殴って本当にすまない」
「う、うん、そんなに痛くないし・・・。ありがと、ちゃん」
「理不尽な暴力振るったのに礼言われても複雑だ」
よっこいせと古風にもほどがある掛け声とともにツナを立ち上がらせると、これでどうだ!とでも言うようにバーズを見た
楽しみを取るなとか言っているが、ぶっちゃけた話アイツラがライター持ってる時点で何しようとしてるか予測はつくし、YesでもNoでも戦闘に入るじゃないか。もうめんどくさいんだよそういうの(どこぞの侍みたいだな
それにもうこれ以上やったらルナ・ピエーナの前通れないからな
「まあ、とはいってもお見事なクリアです
これなら次の要求もクリアして彼女達は助かりそうですね」
「え!まだあんのー!?」
「誰もこれで終わりなんて言ってませんからね―――」
「それを言うならまだあるとも言ってないよな」
「いいから黙っててくれませんか?
まあ、今のクリアっぷりがよかったので次で最後にしましょう」
「ヤロー、調子に乗りやがって!」
いきり立つ獄寺を意に介さず、バーズが懐に手を入れた
そして抜き出した手にあるのは抜き身のナイフだった
「お次は
このナイフで沢田さんを刺してください」
それを聞いてそれぞれが息を飲み、声を上げる
「ナイフの柄の所までぶっすり刺してくださいね」
「そんなメチャクチャなー!」
「ふざけんな!!ヘンタイヤロー!!」
あくまでもこちらに持たせるのはギロチンの紐のみ、というわけか
やらない選択肢もないことはないが、紐が切られれば犠牲になるのは京子達
こちらの物を使わせないということは、アレには毒が塗ってあると考えていいだろう
「できるわけねーだろ!」
「無茶言うな」
「断るわ」
もっともな返答に嬉しそうに笑みを浮かべたバーズが、パソコンを操作した
鼻血が垂れているのが気持ち悪さ倍増だ
画面に現れたのは京子の顔だ
「じっくりこの子からいきましょーか?
いやー、かわいいですな。天使のようだ」
「京子ちゃん!」
遅すぎる
ギリリと歯を食いしばるも、この場にいる私ではどうしようもないことは事実だ
息を殺して画面を見つめていると、徐々に京子達から遠ざかっていった。時節黄色い羽根が画面に映り込む
そして大男の手元を映し出した
ボトルに書かれた文字は――硫酸
「りゅ・・・硫酸!?何する気なのー!?」
「硫酸って人にぶっかける以外使用法あるんですか?
いやー、楽しみだ。彼女痛くて驚くでしょーね!!
ただれてまたびっくり!!」
「こいつ!」
「マジキレてやがる!!」
「隼人、殺し屋なんて皆どっかおかしい人だ」
「そーだろうけどよ!」
「やっちゃって」
非難の嵐の中―― 一部違う発言もあったが―――バーズが大男にやるように指示を出した
京子の上にボトルがかかげられ、徐々に傾いていく
中に入った液体はボトルの口で溜まり、京子の頭へと・・・
「まって!!
ナイフでも何でも刺すから!!!」
「ツナ!」
「10代目!」
「]世!」
男の手がぴたりと止まった
あと1秒、遅ければ京子は危なかった
「絶対絶対だめだ!!!カンケーない京子ちゃんをひどいめにあわせるなんて!!」
「それではやってもらいましょうか?制限時間は10秒ですよ」
「て・・・・てめぇ!」
「10代目!もう一度考えなおしてください!」
「いや、もう考え直すのは無理だ」
「なんでだよ!」
噛みつくような獄寺の発言ももっともだ
「今ここで引き下がれば、京子達の無事の保証はない
制限時間をつけたからには、もう後戻りは無理なんだよ」
納得ができたのか獄寺が顔を背けた
しかし、ここでツナを殺されるなんて癪だ
「すぐ救急車を呼んであげる。ナイフ貸しなさい」
ナイフを受け取ろうとしたビアンキの手をツナが払い、震える手できつく握りしめた
額には冷や汗が浮かんでいる
「オレだって
こここここれくらい!!」
ガシッ
振り下ろされようとした手が誰かによって止められた
ツナが恐る恐る目を上げると、その手は細くて白い手だった
「ちゃん!なんで」
は握りしめられた手からナイフを取ると
ズブリ
掌に突き刺した
「!!??」
予想外のことに敵味方関係なく驚いたが、1人余計に死のうと関係はないと思ったのかすぐに余裕の笑みを浮かべた
「あなたが身代わりになっても意味はないんですよ?」
「ツナ、ほら」
「うわっ!」
血がべっとりと付着したナイフを投げてよこすと、落としそうになりながらツナが受け取った
それと同時にバーズを壁に叩きつける
あまりに動きが速かったので、バーズは避け損ねた
ニヤリと笑いは耳元でささやく
「なあ、一つ言っとくが、あのナイフでツナが死んだら私の言いようのない怒りはどこに行くと思う?
あんなナイフくらいの刺し傷じゃ死なないよな、普通」
「・・・何を言ってるんだか。すぐにこの手を離さないと」
「離さないと、京子達に危害を加えるか?ダメだね。交渉を放棄したのはお前だ
お前、言ったよな?ナイフでツナを刺せと。だが死んだらそこで自分で提示した条件を破ったことになる
別に死ねとは言ってないからなぁ?」
「っ!」
思わぬ穴をつかれバーズは冷や汗を流した
男たちに命令を出そうにも声帯が圧迫されて声が出ない
「ツナが死んでも私はお前を殺さない
死なせずに拷問にかけてやる。いっそのこと殺してくれと泣き叫ぶまでな
ああ、そうだ。お前のお仲間もまとめてだ。お前は仲間なんてどうでもいいと思ってそうだが
だが、骸はお前を許さないだろう。アイツは冷酷な男だ
お前も骸も逃がしてその様を見るというのも面白そうだな、え?」
「ひぃっ!!」
凄絶な笑みを浮かべたにとてつもない恐怖を感じ、バーズはの手を払った
「ちゃん、何言ったの?アイツの顔が尋常じゃなくキモいんだけど」
「ちょーっと脅しただけだが」
「っつーか、お前手の傷大丈夫なのか?血が止まってねぇぞ」
「マジでか」
「あのおっさんコロス」
「武さーん!!??」
すでにバットを取り出している山本。用意周到すぎます
その標的はもちろん怒りに震えているバーズで。何が彼をそんなに怒らせたんですか(鈍
「おのれー、ガキの分際で。ヂヂ&ジジ!二人ともやってしま『ギギィィッ!』!?」
鈍い音とともに奇妙な叫び声が聞こえた
一斉に画面に目を向ければ、地面には大男が倒れていた
そして、革靴を履いた足
『はーい、京子ちゃん。助けに来ちゃったよ
おじさん、カワイコちゃんのためなら
次の日の筋肉痛もいとわない』
『運動しやがれ、この変態ロリコンヤローがぁぁあぁあ!!』
『ぜっ!?』
バキィ
ゴッガッ
ズザザザザ
「お兄さん!」
Dr.シャマルは華にスルー
黒武渾身の蹴りで画面から消えていったシャマルはなかったことにされました
「な、なにぃー!!?」
「かなり遅かったが、1ミリくらいは見直したな」
「さすがの兄貴!」
「ただのシスコンじゃなかったんだな」
「そこはツッコまないでやってくれ」
黒武+おまけ(ぇ)の登場に、歓喜の声が上がる
だが、それに慌てたバーズは画面をハルの方に切り替えた
「まーまー、みなさんおちついてください。こっちにはもうひとりいるんですからね
ほーら、次はこの顔が潰れる危機ですよ
嫌なら続けてもらいましょーか、ボンゴレ10代目」
「ハル!!」
「さあナイフを刺してください。今すぐに!!」
はツナからナイフを取ると、地面に落とし踏みつけた
ナイフは見事に真っ二つだ
「ざーんねん。もうこれは脅し道具としての価値は持たない」
『哈っ!!』ギギャッ!』
掛け声とともにもう片方の男も奇妙な声を上げて倒れた
まさか手抜かりがあるとは思えないし
すっかり安心したは、白兎からお茶なんかもらってすっかりリラックスモードだ
画面に現れた二人組は、10年後のイーピンにランボだ
どうして10年後のイーピン達がこのこと知ってんだという疑問は置いといて、イーピンは10年経ったらやっぱり美人だ(オイ
今度白兎にも是非撃ってみたい。やらないけどな
「バカな!!次から次へと!
このことは誰にも知られてないはずだ!」
『言われた通りにハルさんを見張っててよかった』
『奴の読みはどんぴしゃりだったな』
「さすが私の見込んだ子っ!可愛いうえできるってなんなんだっ!」
もうこの時点で勝敗は決まった
<あとがき>
ひっさびさの連載更新
無駄に長いのは管理人が他のことに気を取られて途中で飽きたからです(ぇ