京子とハルの刺客のジジ&ヂヂは黒武クロム(+Dr.シャマル)、そしてイーピンによって撃退された

 

取り敢えず黒武には、シャマルの今後の対処を頼みたい

 

 

 

 

 

標的10 人を判断する材料は力量が一番大事だよ

 

 

 

 

 

京子とハルの身の安全は確認できた

後片付けといくか

は満面の笑みで指を鳴らした

「さて、今までの鬱憤晴らしになってもらおうか。防戦一方は性に合わないんで」

「くっそ〜、なめるなよ。どうやら人質は二人と思われているようですが、あと二人いるんですよ」

「!?」

「まだいるの〜!?」

の足取りが止まった

「くそっ、つくづく卑怯なヤローだぜ!」

「コイツ・・・」

「人質を取るのも戦略の一つだと思いますがね」

そう言うとバーズはまた画面を見るように言った

すでに画面は変わっていて、住宅地から商店街になっていた

 

『うわ〜、また負けた・・・』

 

「葵!?」

喫茶店の中でテーブルに突っ伏しているのは、間違いなく葵だった

ハルの護衛頼んだのに・・・っ。給料減らしてやるからな

「アリスさんも!?」

そしてその向かい側でアイスティーを飲んでいるのはアリス

「(お前もサボりかこのヤロウ)」

思わずこめかみが引きつったが、聞こえてもいないのに怒鳴っても仕方がない

二人がいるのはどうやらラ・ナミモリーヌのようだ

すらりとした脚を組みながら、イスにもたれかかりグラスからアイスティーを飲んでいるアリスはかなり絵になる

道行く人も釘付けだ

 

『だから二人って言ったでしょ?あんたが絶対自信あるとか賭けるから悪いのよ』

『うう・・・、だってホントに自信あったんだよ』

『気配もちゃんと読みとれないと生きてけないんだから』

『へーへー、田舎娘で悪うござんした』

『あ、ザッハトルテくれる?』

『えぇ!?まだ食べるの!?』

 

「・・・なんつーか、狙われてる感じしなくね?」

や、これは多分始末した後だろう

バーズも辺りに用意した刺客が見当たらず焦っているようだ

そこで映像の中のアリスがこちらを向いた

 

『ところでさ、あの鳥落としちゃダメ?』

『何物騒なこと言ってんの!ダメに決まってるでしょ!?』

『だって、さっきのキモいヤツ殺ってからずっとついてくんだよ?』

『それは知ってる。けどせめてカメラだけにして』

『チッ、それじゃ鬱陶しいの変わらないじゃん』

 

その言葉を最後に画面がブラックアウトした

予想外の出来事にバーズは未だに硬直している

「隼人」

獄寺をつつき、耳元に口を近づける

「なっ・・・!?」

「殺ってこいよ。ツナをケガさせられそうになって、イラついてんだろ?仕返しできるチャンスだぞ」

「お、おう」

顔を赤くした獄寺は逃げるようにバーズの方へ駆け出すと、蹴りを一発いれたとさ

 

 

 

心配そうに見ているツナとは対照的に、は意気揚揚と包帯の巻かれた手を見た

握ってみたり、開いてみたりするが全く引っかからない。さすが白兎!というところだ

申し訳なさそうに口を開こうとしたツナを、ケガをしていない方の手でとどめる

「はい、謝るのはなし。私が自分でやったんだからな」

「でも」

「でもじゃないだろ。それでも謝るってんなら、ケガした分の見返りは高いぜ?」

「なあ!?え、えっと、あ、ありがとう」

それでも謝ろうとしたツナは、人生の崩壊を察知し、代わりに礼を言った

あまりの可愛さに、頭をわしゃわしゃと撫ぜた。ホントに可愛いなコイツ!

嫉妬心むき出しの白兎を肩車させると、は立ち上がった

日が暮れる前には帰りたい。城島が復活したら、暗闇では厄介だ

「おーし、そろそろ行くか」

「ちょっと待って」

「どうした?ビアンキ」

「隠れてないで出てきたら?

そこにいるのはわかってるのよ」

しまった。ツナの可愛さに気を取られてた

片手にポイズンクッキングを引っさげたビアンキが、森の方を見ながら言った。すかさず獄寺とは風上に移動する

ついでにツナを庇う態勢に入るが、小さな声とともに現れた人物に警戒を解いた

 

「フゥ太!!」

 

ランキングブックを抱えたまま、こちらを見るフゥ太は可愛いの一言に尽きます

「こ・・・・こんなところに」

「逃げてきたんじゃねーのか?」

「と・・・とにかく

よかったー!元気そーじゃんか〜!」

ホントよかった!探しても探してもいないから、ノッテから捜索部隊を出そうかとっ!(ヤメロ

歓喜の声を上げてツナがフゥ太に駆け寄ろうとすると、ツナが一歩退いた

「ツナ・・・・、フゥ太に嫌われるようなことしたか?」

「してないよそんなこと!」

「いや、だって、あの素直で可愛いフゥ太が理由もなく嫌う筈ないだろ?そしたら原因はツナにあるわけだろ」

「そこ決定事項なの!?」

姉、ツナ兄は悪くないよ」

ちゃんと庇ってあげるところがいじらしいなもう!(誰

久しぶりに見るフゥ太に、テンションMAXになりかけたが、次のフゥ太の言葉に唖然とした

 

「僕・・・もうみんなのところには戻れない

 

僕・・・骸さんについていく・・・」

 

は目を丸くして、フゥ太を見つめた

そう言ったフゥ太の目には涙が浮かんでおり、今にも泣き出しそうな顔をしていた

そういえば、骸はマインドコントロールを使うと書類に書いてあった

フゥ太も良心を抉られるようなことをさせられたに違いない

さようなら、と一言呟くとフゥ太は森の中に去っていった

「ちょっ、まてよフゥ太!フゥ太!」

「10代目!!深追いは危険です!!」

「どーなってんだ?」

 

「待て!」

 

ツナを追いかけようと一歩踏み出した山本と獄寺の襟首を掴んで下がらせる

二人は一瞬、文句を言いたげな顔をしたがすぐ横に風を感じて後ろを振り向いた

投げられたのはL型の鉄柱。相当な重さと勢いがあったのを示すように、直撃した木はへこんでいる

ザッと地を踏んだ男は帽子を深く被っていて、顔は見えない

「(うわー、真面目に笑えない状況になってきちゃったな)」

男から放たれた鋼球は、左右の道をふさぎ到底ツナを追える状況ではなくなった

「しかし、なんつーバカ力だ・・・」

「あんな鋼球の直撃をくらったら、ひとたまりもねーな・・・、!?」

「隼人!?」

その言葉とともに獄寺が、胸を押さえて喘ぎ始めた

「(トライデント・モスキートの副作用か!)隼人、今回は手を引け、いいな?」

「これくらいどうってことねぇ!

さっさと終わらすぞ怪力ヤロー!こっちゃヒマじゃねーんだ!」

お願いだから強がりは後にしてくれ!

ダイナマイトを構えた獄寺を見て、気絶でもさせようかと思っただったが

「無駄だ」

帽子と学ランを脱ぎ捨てる男

「(やっぱ、コイツか・・・)」

「オレには勝てん」

「お前は!!

 

六道骸!!」

 

「そう、ろくど・・・って、違うだろうがぁぁあぁあ!!」

 

 

 

<あとがき>

黒曜編をさっさと終わらせるか、獄寺VS柿ピーまで行きたい

けど、本音はヴァリアーを出し(黙れ