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「お前は!!
六道骸!!」
「そう、ろくど・・・って、違うだろうがぁぁあぁあ!!」
標的11 偽名を名乗る時はセンスも考えよう
バキィ
「ぐっ・・・!?」
その場にやっちまった感満載の空気が流れた
何せ華菜は先ほど飛んできた鉄柱を、大きく振りかぶってお返ししたのだ
つまり叫ぶと同時に鉄柱を拾い、限界まで振りかぶり、自称・六道骸にクリーンヒット☆というわけだ
ハッとした華菜は一瞬やっちまったという顔をしたが、なんとか空気を戻そうと大声を上げる
「あ、あのな!?お前が六道骸って無理があると思うんだよ!だってお前は25で、六道は15だろ?
だから年齢的にも無理があると思うんだよ!だって子供と大人だろ?フツーに考えて無理がある!
おまけにイタリア人だし、ジャッポネーゼみたくはいかないし」
「華菜、落ち着けって。無理なのな。さっきの緊迫した空気を取り戻すのは」
可愛いっ・・・!!
そんな言葉が全員に飛来したのは言うまでもないが、放っておけば華菜がマシンガントークを続けることは確実だったので、山本が華菜救済計画に乗り出した
華菜が石化した。イラストで表せば、背景は黒、本人は白になるくらいに
かといって、隅っこでのの字を書いてても始まらない
戦う前からヒットポイントを減らしながらも華菜は立ち上がって、ビシッと男を指差した
「立証その一。私は六道骸の仲間達の詳細な情報を持っている
もちろん写真もな。残念ながら母上の職務怠慢で骸の写真はないがな
その二はない」
「一個でまとめられんなら・・・二とか・・・いらねー、だろ」
右腕だけあって、獄寺もツッコミの技能は高いようだ(違
痛みに耐えながら、ちゃんとツッコむって頼もしすぎて涙が出るよ。それを是非ボケばかりのノッテに伝授してもらいたい
「あ、その二あったけど・・・」
「華菜ー?どうかしたか?」
「六道、ね。骸。六道骸。今、トラウマの扉が開いちゃったよ」
何があった!?
どちらかというとそのトラウマは、身体的ダメージより精神的ダメージらしい
「ねぇ、武。もし初対面の人間がキス求めてきたらどうする?」
「華菜がされそうになったたら、何でもできちゃうバットで殴り倒すな」
それはノーマルバットですか、山本のバットですか、釘バットですか
とても冗談には聞こえず、冷や汗ものである
そこでピーンときたらしく、山本はバットを構えて立ち上がった
「分かったぜ、華菜!コイツを倒して、骸を殺しにいけばいいってことか!」
「ムリー!残念ながらお前じゃムリだ!いや、その黒さで勝てそうな気がするけど!
っていうか、その人ホントはいい人だから!」
その言葉を聞いた男は、顔を歪めた
悲しげに、苦しげに、そして憎しみさえ滲ませながら
「(うっわー、話し合いで解決できそうにない雰囲気だ・・・)」
北イタリアで勢力を持ったマフィアの用心棒。エリア最強とまで言われたランチア
その当時は子供好きな、恩に報いる優しい人物だったと書かれていた
ファミリーとのいざこざもなく、順風満帆の生活を壊したのが六道骸
それ以来六道に影武者として使役されている
罪悪感に突き動かされる人間ほど扱いづらいものはないのだ。扱いを間違えば自害もあり得るし、激昂することもある
この男はそんなことはしなさそうだが
「武」
「なんだ?」
「あの鋼球に気をつけろ。簡単に避けられるものじゃない。ただ避けるだけじゃダメだからな」
「あと
きつくなったら私に言え」
それを聞いた山本はきょとんとしたが、二カッと笑うと華菜の頭を乱した
「だいじょーぶだって!それにお前に戦わせるわけないだろ?」
「女だからって気にする必要はないぜ?」
「いや、そーゆうわけじゃ・・・オレは・・・」
途中で言葉を切った山本を不思議に思って華菜は見上げた
しばらく考える素振りを見せた山本だったが、もう一度華菜を頭を乱して、一歩踏み出した
「なんだ?」
「なんでもねー!気にすんな!」
絶対に勝てないことは分かりきっていた。止めてもムダだということも
「行くぜ!」
山本が男に向かって駆けだす
男はそれを待ち構えていたように、すぐさま鋼球を放った
「千蛇烈覇!!!」
山本はそれをまぐれで、転ぶことにより回避した
しかし、幸運は一度しかないものだ
「よく避けた・・・、と褒めたいところだが、ムダだ」
男が鋼球を引きよせ、再び攻撃をしかけた
基本に忠実に避けてその隙をつこうとした山本だったが、華菜は異変を感じた
山本に向かって駆けだす華菜
「馬鹿なことを」
「華菜!来るな!」
鋼球に強烈な回転がかかり、二人の体が浮いた
鋼球が山本を捕らえた
「くっ!!」
「「華菜!!」」
山本を庇うように彼の背後に回り込んだ華菜が声を上げる
山本を抱きしめるような形で木を伝って伝い落ちる華菜
幸い意識は持っていかれず、山本の安否を確認する
腹部に強打を受けた山本は、気絶こそしているが、生命の危機に陥るような大ケガはしていなかった
ほっと溜息をつき、山本を(お姫様抱っこで)安全な場所に運ぶ
「女の身で、あの攻撃に耐えるとはな」
「イタリアにいるときは、三途の川の向こうの老人達と友達だったんだ
あれくらいの攻撃、どうってことないな」
ホントにイタリアで何があったんだろうね
敵味方関係なく、その疑問が頭に浮かんだ
男がチェーンを引っ張り、鋼球を構えた
「コラァ!!!何やってんだーーー!!!」
え、私悪いことバレてないよ?
華菜様、暗に白状しています
ナチュラルな怒鳴り声を発したのはツナだった。あの森の中よく生還したと思う
ってか、ホントにバレてないよね?小さい頃、花瓶割ったこととか
とりあえず死ぬ気弾を撃たれて、死ぬ気モードになったツナが男に馬乗りになってボコっているのを、全力で幻覚だと思いたい。この際、六道でもいいから幻術かけてくれ
<あとがき>
これは相当だよ。骸に幻術かけて欲しいってお前・・・!
いやー、ここが一番苦しかったな。全くネタが思いつかないものだからマジで焦った
ちなみに「え、私悪いことバレてないよ?」「華菜様、暗に白状してます」ってトコが好き。キューティクルネタですよ。分かる人いるかなー
多分こっから先は、スムーズにいくと思う、よ?
1周年+3万打企画実施中です。ご協力お願いします。どんなリクでも答えてみせる!例え可愛い夢主が骸とくっついたら、ってリクでも!(ぇ
そのころの黒武たち
「く、黒武先生!?どうしてこんなところに」
「いやー、ここらで通り魔と痴漢が多発してるって聞いてな
笹川さんのお兄さんのトコ行ったら、お前たちが二人で出てったって言うじゃないか
こんなに可愛らしい中学生がケガさせられたら、俺一生後悔するなーと思って」
「せ、先生・・・・」
「わー、ありがとうございます!」
「おい、待て!オレは痴漢じゃねぇ!純粋にレディ達を愛してるだけだ!」
「黙れ中年オヤジ
よし!今日は俺の救援が遅れたせいで、危険な目にあったから、ラ・ナミモリーヌのケーキ奢ってやる!」
「ええ!?いいんですか!!」
「おうよ!黒川さんももちろん行くよな?」
「は、はい!ぜひ行かせてください!」
「じゃあ、オレも」
「散れ。お前はお呼びじゃねぇよ
華菜の友達に手ェ出したら殺す」
「・・・お前本当に残念な性格してるよな」
黒武の口調がただのナンパ男に←
クロムが漢字なのは、その方が馴染むと思ったため。花と京子を誘ったのは、ことが収まるまで護衛するため
華菜のお願いならなんでも聞きます
ついでに花は黒武に惚れました。校門から学校見上げてるとこを見たときにね。本人は学校のどこかにいる華菜に思いを馳せてたんだけどね