「全く、お前も懲りないな」
あ、動くなよ
頬にひやりとした感触が走った
体のあちこちにも絆創膏やら包帯やらが巻かれる
君が問題で怪我してるのに、笑うって酷くない?まあ、は知らないだろうけど
声を押し殺していたがついに声を上げて笑い始めたを見て、僕は密かにため息をついた
仕方ないんだけどね?僕が挑発に乗ったわけだし
「アハハ!白兎に戦いを挑むなんて恭弥もつくづくバカだよな!」
「貶してるの?僕にとどめでも刺す気!?」
「若干?」
「・・・」
「え、冗談!だから隅でのの字を書くな!」
もうこの人どれだけ補佐が好きなのさ。ものの見事に僕の入る隙間がないね!
あの時告白しなくてホント良かった!
が長期任務から帰ったあの日
一世一代の告白だったのに!
邪魔したのはやっぱりの補佐・白兎
「雲雀様。どちらへ行かれるのですか?」
「君に言う必要ないだろ。急いでるから後にして」
補佐が手に持った書類を指して言うと、彼女は目を細めた
ヤバい。僕の脳が警報ガンガン鳴らしてるよ。こんなのが持ってた彼女の写真にコーヒーこぼして以来だよ(超危険
そう感じて早足にその場を去ろうとしたのに、腕を掴まれて阻まれる
彼女のブラックな笑みには冷や汗が止まらない
「そうはいきません。様と付き合うなど六道が復讐者に許されてもまだ早いですよ」
「それって一生ありえないってことだよね!?っていうか、なんで知って」
「フフフ。これな〜んだ☆」
懐から取り出したのは小さなベルベットの小箱。それを見た僕の顔は相当なものだったに違いない
金髪で元軍人のアイツが見たらメロメロになること間違いないが、そのあとに決殺の飛び蹴りがくるのは確定だ
「先程、上着から見えましたので」
「人の物を盗るってどういうこと!?」
「盗ったのではありません。拝借したまでです」
くっそ、いつかウサギ鍋にしてやるからな(壊
それ以来毎日のように戦っている。ほぼ一方的なのは否めない
そのせいで沢田綱吉達に散々・・・・、あれ、僕の立場って何?
気がつくとが僕の顔を覗き込んでいた。整った顔立ちが細部まで良く分かる
額から頬の下まで走る傷跡も、全く短所には見えなかった
「どーした恭弥?傷が痛むのか?」
「別に」
「そーか?じゃ、頑張ってくれよ
私も楽しみにしてるからな」
それを聞いた僕はパッと顔を上げた
今なんて言った?あの口振りだと僕がなんでこんなことをやってるのか知ってる
え、今までのって演技?じゃなくて!ってことは・・・
反射的にの袖を掴む
だけどすぐに放すことになった
「・・・君、僕の腕、切り落とそうとしてたでしょ」
「いいえ?ちょっと手が滑っただけですが何か?」
「どの距離から滑ったわけ!?」
白兎から雲雀達までの距離=20m
「白兎、白兎。刀はちゃんとしまわないとダメだろー?」
「申し訳ありません。様が獣に触られているのを見てつい」
「つい!?ついで済む問題なの!?それに!ちゃんと叱って!」
「様に近づく輩は皆害獣です。排除対象です」
「うっわ、手厳しい!もうちょっと手を抜いても私は平気だぞ?」
「そんなことできません!
私は認めません!」
この人約束なかったことにしようとしてない?負けたらに告白してもいいって約束
っていうか守る気さらさらないんじゃないか
そこまで考えたところで補佐がこっちを振り向いた
自分の主には絶対に向けない黒い笑みを浮かべている
「様が欲しければ・・・、
この私を倒して奪い取ってみなさい!」
「それはいかん!お前はきっと人類が越えてはいけない壁!」
「嫌だといえば貴方を殺します」
どっちにしろ死亡決定じゃないか!
どうやら二人が並んで歩ける日はまだまだ遠いようです
兎VS鳥
(兎の勝ち!)(でも鳥にも勝機はある)(最後に猫を虜にするのはどちら?)
<お詫び>
キューティクルネタ投下
というか捧げ物書く度に夢連載のネタばれしちゃうのなんでだ。フラムマジックか
煮るなり焼くなり炙るなり揚げるなりお好きにドウゾ!返却は年中無休で受け付けております
千春さんに捧げます。もちろん千春さんのみ持ち帰り可です
これからどうぞよろしくお願いします!