1.Prologue
銀の髪の少年と髪を漆黒の髪の少女がいる
少年の方が幾分、少女よりも小さく小学生のようだ
記憶にはないが、友人のような温かさを感じた
漆黒の髪の少女が振り向き、少年の白い羽織を引っ張る
少年はこちらに気がついたらしいが、そっぽを向く
しかし少女がなおも催促するとこちらを向いた
エメラルドのように澄み切った綺麗な眼が私の眼をとらえる
少年は眉間に皺を寄せていたが、ふっと微笑むと口を開いた
「(お)姉(ちゃん)!!」
「がっふぅうぅ!!!」
布団の上からボディーブローが降ってきた
寝起きなのと油断していたのもあり、まったくよける間もなく腹に直撃した
「か、夏梨、遊子、お前ら私を殺す気かっ・・・!」
「うわっ!姉ゴメン!いっつもよけてるから平気かと思ってた!!」
「大丈夫?」
心配する夏梨と遊子。二人分の体重でかなりダメージは大きいが可愛い妹たちによって回復した(ぇ
夏梨達をどかし、布団から出る
「私になんか用?」
「あっ、そうだ!もう朝ごはんできちゃったよ!」
「マジ!?ごめん遊子!寝すごした!!」
「早く来ないと食べちゃうからな〜」
「うわっ!夏梨ひどっ!!」
夏梨と遊子が出て行ってから、私は急いで着替え始めた
「、遅かったな」
「えっ!?全部食べちゃったのかよ!!ひでぇ一護!!このヘタレ!!」
「ちげぇよ!来るのが遅かったなって意味だ!!っつか、ヘタレじゃねぇ!!」
「一兄大人げない。いい加減、姉のペースに乗せられないようにしなよ。にしても、姉、最近なんかあった?いっつも遅いじゃん」
大人げないと言われ、落ち込む一護から目を逸らす
「うん。なんか最近、夢見るんだよね。しかも、同じ夢」
「「「夢?」」」
「なんか男の子と女の子が出てくる夢なん「男だとぉ!?!!お父さんはまだ許さんぞ!!」
バキッ!!
「グフッ!!」
「朝からテンション高けーんだよ一心」
どこからともなく湧いて出た一心の顔面を殴りつけ地面に沈める。もう日常茶飯事なので誰も助けようとしない
ところでは、一心と呼んでいたが、一心は本当の父親ではない。一護の母親がひき逃げ事故に遭ったを黒崎家に連れてきたのが始まりだ。自分の名前や誕生日などの最低限のことしか覚えていなかったため黒崎家が養うことになったのだ。ちなみに現在は、黒崎医院のすぐ隣の家に住んでいる
今度は、一護にちょっかいを出して騒ぎ出した一心ややり返す一護、それを見ている夏梨と遊子を見る
「(一護達に会えてよかったな)」
こんな生活がずっと続くと思っていた。この日の夜、黒崎家に危機が訪れるとも知らず
<あとがき>
一護の出ているところが異常に短い!
ヒロインは一応、家族思いだということにしといてください。(一心殴りつけて、家族思いか!?)