目が覚めるとどういうことか、黒崎家のすぐ隣の自宅にいて、着替えていて、ベットの上で寝ていた。

それより、着替えさせたの誰だ?

 

 

 

 

4.God of death invasion

 

 

 

 

「もしかして、昨日のは夢だったりして・・・」

あちこち体を調べてみても折れたはずの腕も、ひっかけて作ったかすり傷、切り傷も全く見当たらない

昨日使ったはずの日本刀も、まるで何事もなかったように壁に立てかけてあった

鞘から引き抜いてみても、汚れ一つなく朝日が反射して刀身が刃物特有の鋭い光を反射してきた

昨日のように、片手で刀を握ってみる

「主・・・」

「!?」

何人かで合わせていったかのような声が聞こえ、刀を取り落とした

どこか遠くにいるような、それでいてすぐ近くにいるようなそんな声だった

あたりを見回してみるが、一人しかいない

「ま、いっか!」

私は、制服に手を通すと遊子の代わりに朝ごはんを作るべく、黒崎家へ向かった

 

 

 

「うわ・・・」

夢じゃねぇな。これは

黒崎家の壁には巨大な穴が開いており、あきらかに何かが突っ込んだように見える

もうすでに、一心、夏梨、遊子が起きだしており、壁を修理していた

「あ!お姉ちゃん!!おはよう!!」

「おはよう、じゃないだろ。姉、昨日の夜トラックが突っ込んできたんだってさ」

「それで一家全員無傷なんて奇跡だよな!」

「いやいやいや、それで誰も起きなかった方が奇跡だろ。つーか、この家は全員馬鹿なのか?」

どうやら夏梨もそう思うらしく、うなずいている

「じゃぁ、私は朝ごはん作ってくるからな!」

家に踏み込むと、地面にクレーターができていた。これは、絶対にトラック事故じゃないだろ・・・

 

 

 

「おっ、一護!いい目覚めだったか!?」

「最悪に決まってんだろ。朝から飛び蹴りで起こされて、うれしいわけあるかよ」

「じゃ、今度は鳩尾にひざ蹴りで起こしてもらうか!」

「お前だな!!お前だろ!!あいつ仕向けたの!!」

「イエス・アイ・ドゥー!!」

ふざけんな!!といって、イラついている一護の前におぼんを突き出す

「あ?」

「診療室に運んでくれ」

「こっちで食わねぇのか?」

「こんな有様で食えるか!!」

一護に無理やりおぼんを押し付け、フライパンやら何やらを洗い出す

一護がおぼんを抱えなおすと聞いてきた

「なぁ、

「何?」

「お前・・・、ケガとかしてねぇよな?」

一護は覚えているのか?昨日のことは、一心達は全く覚えてなかったのに

「別にないけど・・・」

「そうか!」

一護は笑うと、私の頭をクシャリとなでてから、診療室に行った

「子供みたいに扱うなっ!!」

 

 

 

朝ごはんを食べると、一心が皆で家を直すとか言ってきたので、結局学校に遅刻するはめになった

まぁ、授業は9割方聞いてないからいいんだけどな(※よい子の皆はまねしないでね!先生の音速チョークが飛んできます!!

一護と共に教室までいくとたつきと水色の声が聞こえてきた

「今日休みかもしんないよ。一護とさん」

「休みってどういうこと?そういや小島、は部活の指導いっつも頼まれてるから別として、一護といっしょにきてるよね」

「うん。今朝も寄ったんだけど、家にでっかい穴が空いててさ。なんか、夜中にトラックに突っ込まれたって、オジサンが言ってた」

「トラックぅ!?じゃあ何?一護はどうでもいいけど、は!?ケガしたの!?」

そこで、一護がドアを勢い良くあけ、たつきの頭を鞄で殴った

「おい!俺はどうでもいいってどういうコトだよ!?」

「ついでに、私も夏梨も遊子も一心も無傷だよ」

一護に続いて、も教室に入ると水色がかけよってきて、子犬のような目をして、近寄ってきた

さん!!僕、さんがケガしてないか心配で心配でっ・・・!!」

「おーう。心配してくれるのはうれしいけど、とりあえずその芝居はヤメロ」

ぶっちゃけキモいです。という言葉は呑み込んだ。すると、水色はもとの顔に戻った

「ちぇー、さんには、これが効かないんだもんなー」

「そりゃそうだ。私は基本、男を友達としてしか見てないもんな」

「えー!そんな、ひどいよ!!僕、さんのこと狙ってたのに!!」

「よし!どっからでもかかってこいや!!」

さっとファインティングポーズをとり、水色を迎え撃つ準備をする。闇打ちにきた奴は皆返り討ちにしてくれたわ!!(怖(ってか闇打ち違うと思う

すると、たつきが肩を叩いてきた

、そういう意味じゃないと思うけど」

「え、マジですか?」

「お前、アホだろ」

「アホいうな!!お前の方がアホだろうが!!」

ちゃん、天然だもんね!」

それは、織姫じゃないっすか!?と織姫にそう言われたことに軽くショックを受けました

さん、大丈夫?」

「は、ははははは・・・」

さりげなく水色が抱きついてきたが、そんなこと気にしない

だが、一護がバリッと水色から引き剥がした

「ああ!!一護!?何してるの!!」

に抱きつくんじゃねーよ」

ぎゃあぎゃあと騒いでいる一護と水色をしり目に一護から離れる

あー、もうどうでもいいや、とぼとぼと自分の席についた。が、ふと目の前の席を見てみると、

「(なんでこいつがいるんだよ!?)」

昨日見た幽霊だと思っていた少女。続いて席についた一護になにやら話している

そして、すっと手を差し出した

その手のひらを見てみると、何か書いてあった

『さわいだら殺す

おいぃぃぃいいぃぃぃ!!??そんな腹黒キャラだったんですか!?なんか一護、冷や汗流しまくってるよ!!

これから大丈夫か?

 

 

 

三時限目が終わると一護は、音速の壁にぶち当たって気絶するんじゃないかという程の速さで少女を連れて行ってしまった

「あれ?黒崎くんは?」

「何か外行っちゃったっぽいよ」

そう織姫に行ってから、立ち上がる

ちゃんはどこ行くの?」

「ちょっと外にね」

気をつけてねー、という織姫の言葉を背に受けながら私は校舎裏に駆け出した

「で?その弱りきった死神サマが、俺に何の用だ?」

「それだ!・・・・・・では、本題に入ろう。貴様にはこれから、私の力が戻るまでの間、死神としての仕事を手伝ってもらう!」

「いえっさー!!」

「「!?」」

「一護、こんなとこにいたいけな女の子を連れ込んで・・・。はっ、まさか・・・、犯す気か?」

「違ぇよ!!どう考えたらそうなるんだよ!!」

「まあ、黒崎くん!!そんなことをっ・・・」

「お前も乗るな!!」

にょっと木の上から現れたに一護と少女は驚いたようだ。すたっと格好よく着地すると、少女に近づく

「気をつけろよ。一護、欲が強いからな・・・。いつ貞操の危機が訪れるか分からないぞ」

「そうなんですか!?」

!!それほんとっぽいからやめろよ!!」

「冗談に決まってんだろ。全く最近の若者は・・・」

「お前もだろ!!」

「そんなことより、君、幽霊じゃなかったのか?何でみんなに見えてんだ?」

「え?何のことですか?」

「昨日、私のこと助けてくれただろ?一護としゃべってたし」

そういうと少女は相当驚いたらしい。先ほどのおとなしそうな顔からもとのキリッとした表情に戻ってしまった

クラスのやつが見たらやばいよ・・・

「あれ?君、昨日よりなんかフワフワした感じになってないか?」

「貴様、霊圧を感じられるのか!?」

「え?な、何か感じるかなーってもんで霊圧とか全然分かんないっすけど・・・」

何がどうしたんだ?霊圧って何さ!答えを求めるように一護の方を見ると、一護もよく分かっていなさそうな顔をした

「コイツ、死神なんだ。で、昨日俺に死神の力を渡しちまったから、ソウルソサエティとか言う場所に帰れなくなったんだってさ

今、他の奴らに見えてんのは、義骸とかいうモンに入ってるかららしいぜ」

死神と聞いて思い出したのは、鎌を持って、フードをかぶったアレではなく・・・、

「死神って、黒い着物を着たアレか?」

と言ってしまった。言ったあとで、バッと口を押さえた。私は何を言っているのだろう?頭の中に夢で見た少年の姿が横切って、それで・・・・

頭の中で何度もその夢が繰り返される

しばらくぼうっとしているといつの間にか話をまた始めたらしい

「期待を裏切るようで悪いけどな!」

「そうか・・・」

えー、話がまったく読めません。ちゃんと話聞いてりゃ良かったなー

ぼけっと二人を見ていると、少女が甲に髑髏のマークが入った手袋を、素早く右手に装着した

「(おー、そうるそさえてぃとかいうとこから持ってきたやつか?)」

少女は、振り向いた一護の顎に掌底をくらわせた

うお、ありゃ痛そうだ。かなり吹っ飛ぶだろうなー、とか思ったが手は一護の体を突き抜けた

そして、もう一人の一護が出てきた

「すげー!!」

「おい!しっかりしろ、俺の本体!!」

が一護の体を突っついてみるも反応はなく、微かに冷たい気もする

「ついてこい!!」

少女は一護の頭をわしづかみにすると、引っ張って連れて行こうとした

「ちょっと待て!!」

「なんだ?」

「名前聞いてないんだけど!!」

「!私はルキア。朽木ルキアだ!!」

そういうとルキアは去っていった

「(くそ!何故のことを思い出してしまうのだ!?)」

言いようのないもわだかまりを抱えて

 

 

 

<あとがき>

久し振り(?)のBLEACHの更新です!!

何故かヒロインに水色を惚れさせてみたかったんですよね。