え、何?クレイシ―?(違

 

 

 

 

9.Tragedy or acomedy

 

 

 

 

今日は最近気合が入っていないということで有名な野球部の手伝いをしていたので帰りが遅れた

やる気がないんだよ、やる気が!たかだが1000本ノックくらいでへばんな!

そのあと様子見にきたたつきに、よく打ちきったわね、と言われた

可愛い妹たちと遊ぶ時間が減ったことで、野球部への罵詈雑言を吐き出しながら角を曲がると見慣れたオレンジ頭がいた

一護はを見るとものすごい勢いで走ってくる

軽く恐怖さえ覚えるスピードで

「おー、オレンジなのにイチゴく」

姐さーんv」

違ったコンだった

一護inコンは勢いよくの胸へダイブし、すり寄ってきた

「お前コンかー!!」

「ゴホァ!!」

はおもむろに背からバットを引き抜くと、その腹目がけてフルスイングを決め込んだ

山○武さんも真っ青な速度である

騒ぎながらのたうちまわっているが、普段一心の蹴りをくらっている体なので大丈夫であろう

「急に飛びかかってくんな!!防衛本能が働くだろうが!!」

「い、いや、今の確実に殺す勢いでしたよね・・・」

まあ、一護が死ねば遊子と夏梨は独り占めだしね!

満面の笑みを浮かべて妹たちを独占している様を思い浮かべていると、そういえば一護本体はどこへ行ったのか、という疑問にたどり着いた

コンが入っているということは、一護は死神化しているのだろう。そういえばさっきから虚らしき気配がする

「一護はどこ行った?まーた、虚に手こずってんのか?」

「あれ?そういえば何か姐さんに言うことがあったような・・・」

そう言いつつコンはの後ろに回り込み、腰に手をまわして抱きしめた

この兄妹はかなり有名で空座町には知らない人はいないというほどなので、かなり危ない光景だ

禁断の愛みたいな光景になっているこの状態をが許すはずもなく、はコンに肘鉄を食らわせた

「痛ぁ!!ちょ、姐さん、これ一護の体ッスよ!?」

「知るかぁ!!さっさと要件を言わんかい!!人形になったらいくらでも相手になってやるから!!」

も別にコンが嫌いというわけではないので、家ではよく遊んでいる

それが過ぎてがコンをいじり倒して、一護が止めるというのも日常茶飯事だ

とその時、何か重い物が落ちるような音がして、は振り向いた

驚いた。ピノキオってホントにいたのか

「ああ!あれッスよ、姐さん!」

「何がだよ!」

「あれ倒すのに一護とメガネが手こずってて、姐さんにも手伝ってもらおうと、って姐さん!?」

は気分の高揚を抑えきれずに、コンの言葉を最後まで聞かずに駆け出していた

 

 

 

「大丈夫か、黒崎!!」

「おう・・・、以外と大丈夫だ・・・」

額から血をダラダラと流している一護は、多少動揺しながら答えた

少なからず漫才っぽく見えたのは気のせいではないだろう

「(くそっ、が来る前にさっさとすませねぇと・・・)」

死神として自分より日が浅いに戦わせるわけにはいかない

そんな思いにとらわれて一護は焦っていた

一護が体を起こした時、すぐ傍に隕石が落下した

「たららったらー!!」

「うおぉおう!?」

はちょうどさっきまで一護の頭があったところに着地

心なしか地面がへこんでいるように見える

「おいぃい!!てめっ、殺す気か!!」

「失敬な!助けに来てやったんだよ!ほら、褒めろ称えろ!!」

「なんでだよ!?」

いつもと同じように繰り広げられる光景に雨竜は目を見開いた

見慣れた同級生クラスメイトの姿

やはり彼女も死神だったのか

「ってか、なんで雨竜がいるのさ?そもそも私たちのこと見えてんだな」

「それは」

「ま、いっか!一護と共同戦線張ってくれたみたいだし。ゴメンなー。こいつ脳みそないから大変だったろ?」

「おめーこそ計画性のなさをどうにかしろ!!」

「人間は勘と本能で生きていけるのだよ!!」

相変わらず入る隙もない会話に雨竜は取り残された

は一通り一護とマシンガントークを終えると、雨竜の方を振り向いた

「サンキューな、雨竜!あいつは私が倒すから休んでていいよ」

「なっ、無茶を言わないでくれ!あいつはそこらの虚とは違うんだ!さんじゃ」

「ダイジョブだって!」

笑ってそう言ったに雨竜は何も言えなくなった

だがそれで引く一護ではなかった

「バカか!俺たち二人でも無理だったんだぞ!?お前一人で倒せるわけねぇ!!」

「えー、それは単にあんたらが弱いからじゃね?」

「真剣に聞け!」

突然大声を出した一護に驚いて目を大きく見開いた

それを見た一護は息を整えて静かにしゃべり始めた

「オレが必ずどうにかする。だから危ないマネはするな。お前がケガをすれば遊子や夏梨が心配すんだろ?」

は真剣な様子の一護を見て納得したかのように見えたが、まさかがこんなことで引くはずもなかろう

は二ヤリと笑った

「心配性だなー。あ、だから老け顔なのか」

「老けてねぇよ!!つーか、真面目に聞けって」

「お前、すぐ無理すんだろ?私の方がまだマシだ。とゆーわけで、一護と雨竜はそこで指をくわえて待ってるよーに!!」

「なぁ!?」

すぐに反論しようとした一護に、素早く近寄ると

頬に唇を寄せた

一護の顔が見る間に朱に変わっていく

さん!?なななな何をしてるんだ!!」

「え、キス?」

あっさり言いきられた雨竜は、上から石が落ちてきたような気がした

それに比べて一護は微かに嬉しそうだ

「そんじゃ、行ってくるか!」

 

 

 

そうは言ったものの

目標たけーよ。無理だよ。届かないよ、真咲ママン

急所である仮面までの高さは、空座町の建物ではかなわないほどに高い

どこかを足場にしてもとても届かないだろう

「飛べ」

「は?」

「思いきり飛べ。そうすりゃ届く」

「いやいやいや、何言ってんの脳湧いちゃったのか?」

その意見を笑い飛ばして、一護たちを振り向くと二人がポカンとしているのが目に入った

「あり?どした?」

「・・・お前すぐ病院行ってこい。あぶねーぞ」

「・・・可哀そうに。この馬鹿といるから移ったんだね」

「ああ!?それは俺のことか!?俺のことなのか!?」

「え、ちょっと待て。あんたら私に話しかけなかった?」

「さっきまでの間じゃ話しかけてねぇ」

「僕も」

え、ちょ、幻聴!?そんな!!あの発作以外は健康優良児だったこの私が!?

あまりのショックに地面に手をついてうなだれる

その時また声が聞こえた

『平気だ。別に頭がおかしくなったわけじゃない』

「おかしいなんて一言も言ってねぇ!!つか、お前誰だよ!!」

『さっさとあれ倒そーぜ。お前なら楽にやれんだろ』

「無視!?」

『高くに飛ぼうとすれば、自然に足に霊圧がかかる。お前は癖になってたからな』

「なってた、ってどういうことさ?」

『それより声を出すな。あいつらが見てるぞ』

それを聞いてはバッと口を押さえて恐る恐る振り返った

案の定、一護と雨竜がれみを込めた目でこちらを見ていた

そんな目で見ないで下さい。精神的ダメージが尋常じゃないです

ええい。もうどうにでもなれ!!

そう思ったはしゃがみこんで、ぐっと足に力を込めた

その途端に風が巻き起こり、砂埃を舞い上げた

「くっ!?」

あまりの霊圧に一護と雨竜は驚き、反射的に顔を腕で覆った

地面を思いきり蹴ると、虚の頭よりも幾分高く飛びあがった

「うおぉおい!?このまま落ちたら死ぬ!確実にお陀仏だよ!?」

『そんくらいで死ぬか』

「バカやろー!!んなもんあたりめーだろうがぁ!!死んだらてめぇのせいだからな!!覚えとけ!!!」

そう言うと刀を引き抜き、重力に従って虚の頭めがけて振り下ろした

ガキン、と割れる音がして虚の仮面は真っ二つになり、その体も仮面とともに二つに裂かれた

虚は一瞬揺らめいたかと思うと消滅した

ダァン!

綺麗に着地したを見た一護は駆け寄る

はうずくまったまま動かない

「おい、!大丈夫か!?おい!!」

「う、うるせー・・・。どんだけの勢いで降りたと思ってんだ!いてーんだよ!!騒ぐな!!」

「一番騒いでいるのは君だよね」

「こうでもしてなきゃやってらんないんだよ!!」

冷静なツッコミを入れたものの、雨竜の顔はほっとしたような表情を浮かべていた

「(全く、兄妹そろって無茶するよ・・・)」

雨竜はため息をついた

そこでが足の痛みが治まったのか騒ぎ出す

「ってか私すごくない?一護とか雨竜でも倒せないのを一撃だよ?はっ、男は頼りになんねぇなぁ」

「なぁ!?そう言う君が馬鹿力なだけじゃないのか!?」

「バカじゃないし!一護よりはマシだ!!」

「まあ、それもそうだね」

「おいぃいい!!」

二人からの攻撃により、一護はいじけた

おまけに自分があれだけ手こずった虚を、妹に一撃で倒されたショックもあるのだろう

はそんな一護をフフン、と鼻で笑った

「ったく、そんくらいでへこたれるからイチゴなんだ」

 

ぐらり

 

視界が傾いた。の体は無抵抗に地面に倒れこんだ

さん!?」

!!」

雨竜が間一髪受け止めたは、スヤスヤと寝息を立てていた

 

 

 

ルキアは驚愕していた

あきらかに一護よりも霊圧の低かった大虚メノス・グランデを倒したのだ。しかも倒す一瞬、尋常ではない霊圧だった

「・・・・

お前はいったい何者なのだ

ルキアの額に汗が伝う

「テッサイ、空のヒビ割れの修理よろしくv」

「お任せを!」

喜助に呼ばれたテッサイは、空のヒビ割れまで駆け寄り、ジン太を呼ぶ

「ジン太殿!ちょっとそっちを押さえておいて下され!」

「お?おう!」

 

『隠密機動より中央四十六室へ

行方不明及び重禍違反者発見

 

東梢局 十三番隊所属

朽木ルキア

 

 

報告はそれでは終わらず、その文が消えたあと新たに文が続く

 

 

『及び二十年前の隊長殺害事件重要参考人と思われる人物を発見

 

空座第一高校一年

 

 

 

<雑記>

これまた久々の更新!一週間くらい前から書いてたんですよ!?でもなんでかな〜、終わんなかったんですよ!

もしも小説家とかなったら確実に〆切に遅れるタイプだよ・・・

そして人気投票も書いてねぇえぇえ!!

あ、余談ですがブログ始めました。色々はっちゃけちゃってる、読むとこの人大丈夫?みたいになるブログです